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『どうする家康』松本潤×岡田准一の凄まじい緊張感 亀姫役・當真あみのはかない笑顔も

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 「仲直り」という言葉に心動かされる。純朴な亀姫には、家康と信長が決して「白兎」と「狼」のような関係に映っていないことがうかがえる。最終的には、家康は信長に圧されてしまうものの、家康は誰もが恐れる信長と対等に向き合おうとする唯一の存在でもある。第14回で柴田勝家(吉原光夫)が「徳川様がおられる時だけでござる。我が殿が機嫌がよいのは」と伝えたように、家康がいる時だけに見せる信長の顔がある。亀姫が家康と信長の間をとり持つために信昌への輿入れを受け入れたことで、家康と信長らしい間柄をかいま見ることとなった。

 思えば亀姫の実直さは、強右衛門の心をも動かしている。岡崎演じる強右衛門の存在感はSNS上で反響を呼んでいた。織田信長・徳川家康の援護という吉報を味方に伝えるため、長篠城へ帰っていく途中、強右衛門は武田に捕えられてしまう。一度は味方を裏切る強右衛門だったが、彼の脳裏に亀姫の姿が浮かぶ。亀姫は強右衛門の手が汚れていることなど気にも留めず彼の手を握ると「ようございましたな、強右衛門殿! 奥平殿にお伝えくだされ。どうか持ちこたえてくださいませと!」と笑顔を向けた。強右衛門を励ました亀姫の存在が強右衛門を奮い立たせ、彼は自らの命も顧みず援軍が来ることを伝え、味方の目前で処刑されるという壮絶な最期を迎えた。

(文=片山香帆)

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