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J2リーグ最高額のクラブはどこだ? クラブ市場価値ランキング1~10位【2023年最新版】

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 オリジナル10のジェフユナイテッド千葉は、J2中位が定位置になりつつある。総市場価値からみても、J1昇格を狙うにはやや厳しいと言わざるを得ないだろう。

 千葉の選手で最高額は見木友哉の90万ユーロ(約1億2600万円)。10番を背負う主力の価値が高いことは当然とも言えるが、チーム2位の呉屋大翔(55万ユーロ=約7700万円)までかなり間が空いている印象だ。

 また、外国人選手の少なさも際立っている。千葉の外国人は、ブラジルのメンデスのみ。市場価値は35万ユーロ(約4900万円)と高くない。昨季いっぱいで多くの外国人選手を手放したが、そのかわりとなる助っ人は連れてこなかった。

 ピッチでは開幕から不振が続いた。開幕戦でV・ファーレン長崎に勝ったあと、8試合勝利なしと苦しんだ。そこから調子を上げ、現在の14位になったという状況。今季リーグ戦の白星は全て1-0という不思議な状態の千葉。そろそろファンに昇格を争う姿を見せたいところだが……。

●8位:ファジアーノ岡山

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監督:木山隆之
2023リーグ戦成績:10位(5勝11分2敗)
総市場価値:860万ユーロ(約12億円)
最高額選手:チアゴ・アウベス

 今季のファジアーノ岡山は、ここまで市場価値に見合う結果を残している。ただ、黒星の数はリーグ最少の「2」。引き分けの多さが気になる、もどかしい状況かもしれない。

 チームの市場価値最高額はチアゴ・アウベス。2022シーズンのJ2リーグで得点ランキング2位になったブラジル人アタッカーは、70万ユーロ(約9800万円)となっている。これに次ぐのがステファン・ムークと主将の柳育崇で65万ユーロ(約9100万円)。34歳のヨルディ・バイスが50万ユーロ(約7000万円)で続いている。

 岡山の市場価値上位は経験豊富な選手がそろっているが、ジェフユナイテッド千葉から期限付きで加入している21歳の櫻川ソロモンが45万ユーロ(約6300万円)、19歳の佐野航大が35万ユーロ(約4900万円)と、若手にも比較的高い市場価値が付いている。

 多すぎるドローを白星に変えていけば、自然とチームの価値も順位も高まるはずだが、勝負強さを身につけられるだろうか。

●7位:徳島ヴォルティス

監督:ベニャート・ラバイン
2023リーグ戦成績:16位(4勝8分6敗)
総市場価値:905万ユーロ(約12.7億円)
最高額選手:カカ

 3年ぶりのJ1復帰を目標に掲げてシーズンをスタートした徳島ヴォルティスは、チームの市場価値から考えてももっと上にいるべきチームだ。

 ダニエル・ポヤトス前監督が昨季限りで去り、スペイン人のベニャート・ライバン監督を迎えた今季の徳島は、開幕から11試合白星なしで、一時は最下位に低迷した。その後は立て直して勝ち点を稼ぎ始めているものの、すでにJ1昇格という目標からはかなり遠ざかってしまっている。

 市場価値では2021年から所属しているブラジル人のカカがトップで80万ユーロ(約1億1200万円)。以下、白井永地、杉森考起、西谷和希が55万ユーロ(約7700万円)で続き、50万ユーロ(約7000万円)には柿谷曜一朗もいる。

 チーム平均年齢は、トップ10の中で最も低い24.7歳。チームの順位が上がれば、それに伴って市場価値もさらに上昇しそうだ。

●6位:V・ファーレン長崎

監督:ファビオ・カリーレ
2023リーグ戦成績:4位(9勝4分5敗)
総市場価値:926万ユーロ(約13億円)
最高額選手:エジガル・ジュニオ

 チームの総市場価値以上にピッチで結果を出しているのがV・ファーレン長崎だ。開幕から4試合勝利なしという厳しいスタートだったが、4位まで順位を上げている。

 長崎の市場価値で目を引くのが、外国人選手たち。エジガル・ジュニオの90万ユーロ(約1億2600万円)を筆頭に、クレイソン(85万ユーロ=約1億1900万円)、カイオ・セザール(75万ユーロ=約1億500万円)、フアンマ・デルガド(65万ユーロ=約9100万円)と、助っ人が上位を占めている。日本人選手のトップは名倉巧と加藤聖の45万ユーロ(約6300万円)。助っ人で違いをつくろうという意図がうかがえる市場価値だ。

 実際、フアンマ・デルガドはここまで8ゴールを挙げてリーグの得点ランキングで3位タイにつけており、一定の成果を出していると言えるだろう。

 来年9月には長崎シティスタジアムの開業を予定しているV・ファーレン長崎。J1でその瞬間を迎えるためにも、チーム全体の価値を高めていきたいところだ。

●5位:モンテディオ山形

監督:渡邉晋
2023リーグ戦成績:15位(7勝1分10敗)
総市場価値:935万ユーロ(約13.1億円)
最高額選手:デラトーレ、野田裕喜

 モンテディオ山形は総市場価値に対してまだ十分な結果が出ていない。

 市場価値65万ユーロ(約9100万円)のデラトーレと野田裕喜を擁する山形は、突出した選手がいない代わりに、1人あたりの平均市場価値がJ2で4位だ。近年はJ2の中位が定位置になりつつあるが、それを上回る戦いをしていても不思議ではない陣容だ。

 今季は開幕2連勝で好発進したかに見えたものの、第3節から悪夢の7連敗。その途中にピーター・クラモフスキー前監督が去り、渡邉晋監督が就任している。現在は今季初の3連勝を飾り、悪い流れを断ちきった様子だ。

 昨季のJ2で10ゴールを記録したチアゴ・アウベスは45万ユーロ(約6300万円)の市場価値だが、ここまですでに8ゴールを決めており、評価は上向きのはず。また、川崎フロンターレから完全移籍で加入したイサカ・ゼインはここまで3ゴール3アシストと好調で、35万ユーロ(約4900万円)からの上昇が期待できる。

 J1昇格を目標にスタートした山形。シーズン序盤でその目標から遠ざかってしまったが、ここからさらに価値を上げる選手が出る可能性は十分にあるはずだ。

●4位:ベガルタ仙台

監督:伊藤彰
2023リーグ戦成績:9位(7勝6分5敗)
総市場価値:970万ユーロ(約13.6億円)
最高額選手:エヴェルトン、郷家友太、中島元彦

 2022シーズンのJ2リーグで7位だったベガルタ仙台は、現在も同じような位置につけている。クラブの総市場価値を考えると、もう少し上に行きたいところだ。

 仙台はチーム総市場価値が4位だが、戦力としては十分。選手1人あたりの平均市場価値は31万2000ユーロ(約4370万円)で、清水エスパルスに次ぐリーグ2番手だ。

 チームとしては、エヴェルトン、郷家友太、中島元彦が最高額の70万ユーロ(約9800万円)。平均が高いことからも分かるように、チーム内で大きな差はなく、良く言えば粒ぞろい、悪く言えば主役不在という市場価値だ。

 20歳の相良竜之介(10万ユーロ=約1400万円)や21歳の鎌田大夢(20万ユーロ=約2800万円)は今季評価を高めている有望株。新たなスターが誕生すれば、おのずとチームの順位も上がっていきそうだ。

●3位:ジュビロ磐田

監督:横内昭展
2023リーグ戦成績:8位(7勝6分5敗)
総市場価値:1043万ユーロ(約14.6億円)
最高額選手:リカルド・グラッサ

 ジュビロ磐田は総市場価値のわりに結果が出ていない現状だ。今季はJ2で第18節まで消化した時点で8位に位置している。

 近年J1とJ2を行き来している磐田。現在のチーム最高市場価値はリカルド・グラッサの90万ユーロ(約1億2600万円)だ。鈴木雄斗(80万ユーロ=約1億1200万円)、大森晃太郎(60万ユーロ=約8400万円)と続いていくが、価値の高い選手の中に若手がいないことが特徴的。25歳以下の選手で最初に登場するのは、20歳の鈴木海音で30万ユーロ(約4200万円)。チームで17番目の市場価値だ。

 もう1点他クラブと違うとすれば、前線に高額市場価値の選手がいないところ。今季ここまでチーム最多の4ゴールを挙げている選手が4人おり、エースに大物を置いていないところは珍しい。

 絶対的なエースがいればもっとゴールが期待できるのではないかという反面、この4人の中にはまもなく18歳になる後藤啓介も含まれている。クラブ史上最年少得点記録者はまだ市場価値が5万ユーロ(約700万円)で、大飛躍の可能性もあるだろう。

 若手のブレークとともに市場価値が上がっていれば、自然とチームの順位も上がっていくかもしれない。

●2位:FC町田ゼルビア

監督:黒田剛
2023リーグ戦成績:1位(12勝3分3敗)
総市場価値:1156万ユーロ(約16.2億円)
最高額選手:エリキ

 FC町田ゼルビアは、クラブ史上初のJ1昇格に向けて順調だ。市場価値どおりの力をピッチ上で発揮している。

 2022シーズンのJ2リーグで15位だった町田は、まず青森山田高校を指揮していた黒田剛を監督に呼んだことで世間を驚かせた。プロ未経験の指揮官を招へいすることに懐疑的な見方も当然あったが、守備を整えて素早い攻撃につなげる戦い方は、これまで結果につながっている。

 徹底した戦術を完成させるために獲得したのがかつて横浜F・マリノスでプレーしていたエリキだ。長春亜泰から獲得したブラジル人FWは、チームでダントツの市場価値。J2全体でも2位の170万ユーロ(約2億3800万円)となっている。チーム2位の市場価値はミッチェル・デュークで80万ユーロ(約1億1200万円)。組織された守備で試合を整え、前線のタレントで仕留めるというプランが補強にも表れている。

 そのほかでは、藤尾翔太と高江麗央が65万ユーロ(約9100万円)。前者は22歳、後者は24歳で、まだ市場価値の上昇が見込まれる世代だ。

 異例の改革が見事にかみ合っている町田。チーム全体としてまだまだ価値を高めていけるかもしれない。

●1位:清水エスパルス

監督:秋葉忠宏
2023リーグ戦成績:6位(7勝7分4敗)
総市場価値:1323万ユーロ(約18.5億円)
最高額選手:チアゴ・サンタナ

 オリジナル10の清水エスパルスは、2022シーズンのJ1リーグで17位となり、今季はJ2で戦っている。市場価値が示すとおり戦力は整っており、優勝候補の一角という下馬評だったが、ここまで苦しんでいるところだ。

 清水は開幕から7試合白星がなく、4月にゼ・リカルド監督を解任。その後はコーチだった秋葉忠宏を昇格させて立て直しを図り復調傾向だったものの、5月に入ってジェフユナイテッド千葉とFC町田ゼルビアに連敗するなど、勢いに乗り切れていない。

 市場価値ではJ2で頭一つ抜けている清水。最高額のチアゴ・サンタナ(180万ユーロ=約2億5200万円)を筆頭に、カルリーニョス・ジュニオ(90万ユーロ=約1億2600万円)、白崎凌兵(70万ユーロ=約9800万円)らが高い評価を受けている。そのほかにも権田修一(60万ユーロ=約8400万円)、乾貴士(50万ユーロ=約700万円)といった有力なベテランもいて、戦力的に充実しているのは明らかだ。

 4月の好調を「監督解任ブースト」で終わらせずにコンスタントに結果を出せばJ1昇格が見えてくるはずだが、実力どおりの戦いができるだろうか。

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