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【漫画】“やくそう8Gってぼったくりなんだぜ?” 地に足のついた異世界転生作品『貴族次男の成り上がり』が面白い

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『貴族次男の成り上がり~魔法を極めて世界最強になった転生者~』より/©原作:三木なずな・作画:葉山冬悟/ebookjapan

 人気ジャンルとして定着している「異世界転生」作品のなかで、地に足のついた丁寧な作話で話題の作品がある。ebookjapanのオリジナル作品で、ebookjapan、LINEマンガ等でも展開されている『貴族次男の成り上がり~魔法を極めて世界最強になった転生者~』だ。主人公の“前世”の経験や思いがきちんと生かされ、努力によって能力を勝ち取っていく姿に共感できるため、描かれる「異世界」にリアルな手触りが感じられるのが面白い。

(参考:漫画『貴族次男の成り上がり~魔法を極めて世界最強になった転生者~』を読む

 異世界の貴族に転生したアラドは、日本でブラック企業に勤めていた時より悠々自適な生活を過ごしていた。唯一不満に思っているのが、一年に一度の「神託ガチャ」であたりを引けず、異世界に転生したのに魔法が使えないこと。しかしある日、他人には見えない魔法が使われたあとの「かけら」が見えることがわかり、そのかけらを集めれば魔法が身につくことが判明する。かけらを集めて魔法を覚えるという自分だけの能力で、アラドはあらゆる魔法を手に入れていき、貴族かつ稀代の大魔導師という唯一無二の存在になっていくーー。

 じっくり連載を追いかけたい本作は、いかにして生まれたのか。原作の三木なずな氏と、作画の葉山冬悟氏にじっくり話を聞いた。(編集部)

■「絶対に報われる努力」を描く意味

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ーー『貴族次男の成り上がり~魔法を極めて世界最強になった転生者~』(以下、『貴族次男』)の連載前までのキャリアについて、それぞれお聞かせください。

三木:高校卒業するまで台湾で生まれ育ち、2002年に声優を目指して来日しました。2013年にライトノベル作家として集英社からデビューし、『転生ゴブリンだけど質問ある?』(集英社)にて漫画原作者としてデビュー。その後、作家の架神恭介先生にご紹介をいただき、本作のお話をいただきました。

葉山:デビュー自体はもう十年以上も昔です。別名義で某誌に掲載していただきました。数年前、作業環境をアナログからデジタルに移行したのですが、これは色んな面でいいきっかけだったと思います。心機一転、名義も新たに「葉山冬悟」としました。『貴族次男』が初の定期連載であり、電子単行本化した初めての漫画になります。

ーー本作の制作がスタートした経緯について聞かせてください。

三木:コロナの感染拡大が始まった頃、「不要不急」とされる書店へ出かけることがはばかられる時期に、あえて紙の本の刊行をせず電子書籍のみで、スピーディーに、かつ安心安全にお届けする、という経緯で企画がスタートしました。当時は森脇かみん先生と『現代無双~異世界で魔法を覚えて、現代で無双する~』(ebookjapan)を制作中というご縁から、森脇先生に葉山先生をご紹介していただいて現在に至る――という感じです。

葉山:実績のない自分が作画として参加させていただけたのは、恵まれたご縁があってのものでした。まだ世界中がパンデミックの只中にあった頃、以前から親しかった漫画家の森脇かみんさんより、おひとりの編集者さんを紹介していただきました。それが『貴族次男』の担当となる遠藤さんです。遠藤さんから三木さんを原作者とする漫画の企画について打診を受け、ご一緒に漫画を作らせていただくことになりました。世情のせいでお二方との初顔合わせはモニター越し。直接お会いできたのは一年以上も経ってからでした。

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