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世界10位オジェ-アリアシムが全仏OP初戦で姿を消す!敗因は体調不良「あまり眠れず、一晩中具合が悪かった」<SMASH>

THE DIGEST

 現在開催中のテニス四大大会「全仏オープン」は現地5月29日に男子シングルス1回戦を実施。第10シードのフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/世界ランク10位)は、元世界7位のファビオ・フォニーニ(イタリア/現在同130位)に4-6、4-6、3-6のストレートで敗れ、初戦で姿を消した。試合後の記者会見でオジェ-アリアシムは、体調不良で思うようなプレーができなかったと明かしている。

 クレーシーズンに入ってからは2大会で初戦敗退を喫すなど調子が上がってきていなかったオジェ-アリアシム。先週第1シードで出場した「リヨン・オープン」(ATP250)ではベスト8に進出するも、アルトゥール・フィス(フランス/現63位)との準々決勝は肩の負傷により試合前に棄権していた。

 コンディション不良の中で迎えたこの日のフォニーニとの初戦も立ち上がりから精彩を欠き、リターンゲームでは計8度ものブレークを献上。現在はランキングを大きく落としているフォニーニを相手に反撃の糸口をつかめず、2時間17分で初戦敗退となった。

 試合後に応じた記者会見で終始プレーの質が低かったことについて問われたオジェ-アリアシムは「肩の状態は(確かに)良くないが、今日の問題はそこではない」と回答。実は先週のリヨン大会から体調不良に見舞われ、試合中にもフィジカル面に問題が起きていたのだという。詳細については以下のように簡潔に説明した。
 「昨晩は少し体調が悪くて、あまり眠れなかったんだ。一晩中具合が悪かった。それが現実なんだ。第1セットが終わった後にはケイレンが起きて、もう動けなくなった。このまま試合を続けて自分にチャンスを与えるべきなのか、それともプレーをやめてしまったほうがいいのか、わからなかった。実は1週間前にも、リヨンで同じようなこと(体調不良)があった」

 そのためオジェ-アリアシムは近々検査を行なう予定だとコメント。「なぜ1週間前から体調を崩しているのか、そしてなぜここ(全仏)でも体調が良くならなかったのかを解明する必要がある。(自分の身体に)何が起きているのかを確かめるためにいくつか検査をしなければならない」と続けた。

 昨シーズンは終盤に3週連続のツアー優勝を飾るなど素晴らしい成績を残したオジェ-アリアシムだが、今季は一転してあまり目立った成績を残せていない。そんな中でも22歳の俊才は、ポジティブな姿勢を貫く心構えを見せている。「慌てない方がいい。難しい時期だ。状況を考慮しながら、ベストを尽くさなければならない。今年はまだ多くの大会が控えている。状況が好転すれば、再び良いプレーができて、コートで良い瞬間を迎えられると信じている」と前向きに会見を締めくくった。

文●中村光佑

【PHOTO】体重移動しながら最も高い打点で捉えるオジェ-アリアシムの弾丸サービス
 
   

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