top_line

あなたの語彙力が試される!
無料ゲーム「ワードパズル」で遊ぼう

手や腕の血管、なぜ浮き出る? 病気の可能性は? 4つの原因を医師に聞く

オトナンサー

Q.手の甲や腕などの血管が浮き出ている場合、病気の可能性はあるのでしょうか。下肢静脈瘤(りゅう)のような症状が手や腕に生じることはあるのでしょうか。

安本さん「手や腕の血管が目立つ場合、先述のように体質や加齢によって血管が目立っているか、気温の上昇で血管が一時的に拡張している状態と考えてよいでしょう。病気の可能性は、ほとんどありません。

足の血管がこぶ状に膨らむ病気として、下肢静脈瘤があります。これは、足の付け根にある大きな静脈弁の機能不全により、静脈血の逆流が慢性的に起こり、静脈の拡張やむくみ、倦怠(けんたい)感、こむら返りなどの症状を引き起こす病気です。手や腕の静脈は静脈弁に負荷がかかりにくいため、静脈弁の機能不全による逆流は起きないとされており、基本的に静脈瘤が生じることはありません。

ただし、手や腕に硬いしこりが生じた場合、『血管腫』という血管の腫瘍の場合があります。治療が必要な場合もあるので、形成外科を受診しましょう」

Q.血管が浮き出ている状態が気になる場合、改善する方法はあるのでしょうか。効果的な改善対策について、教えてください。

広告の後にも続きます

安本さん「自身でできる効果的な改善方法は、残念ながらありません。もし写真撮影の際に手や腕の血管が目立って気になる場合、撮影の直前に腕を上げたり、撮影時にできるだけ腕を上げたポーズを取ったりするなどして工夫するとよいでしょう。

また、接客業やピアニスト、茶道の先生など、職業柄どうしても人前で手を見せる機会が多く、血管が浮き出た状態が気になる場合、自由診療となりますが、レーザー治療や硬化療法で血管を目立たなくさせることは技術的に可能です。

レーザー治療は、血管内にレーザーのファイバーを挿入して麻酔をした後に血管を焼く方法です。一方、硬化療法は、蛇行している血管に対してポリドカスクレロールという薬剤を血管内に注入して、血管を潰す方法です。いずれの方法も、1カ月程度で血管が目立たなくなります。これらは、血管外科や美容外科で『ハンドベイン』『アームベイン』という名称で施術を行っている場合があるため、気になる場合は相談をお勧めします」

  • 1
  • 2
 
   

ランキング(エンタメ)

ジャンル