釣り竿の先端をしなり戻りさせるには、手元にブレーキをかける必要がある。進行方向に対して逆方向の動き(ブレーキ)を加えることで、しなり戻りが生み出せるのだ。この感覚をしっかり覚え込ませよう。
●「手元をしならせる」なら体幹でブレーキ!
シャフトの手元をしならせるには、体全体でブレーキをかける必要がある。
体の回転を使い、体幹をギュッと固めるようにブレーキをかけよう。手元がしなれば、しなりのパワーが増し、ヘッドスピードも上がる。
ドライバーなど飛ばしたいときに有効だ。
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●「先端をしならせる」なら左手首でブレーキ
シャフトの先端をしならせるなら手首を使うのが簡単だ。
右手は進行方向に押し、左手首でブレーキをかける。すると先端がしなり戻るのだ。しなるパワーは小さいが、フェースコントロールができるので球筋を自在に操れる。
FWやアイアンなどつかまえたいときに有効だ。
シャフトの「しなり戻り」をつかむ3つのドリル
●ドリル① 体を固めてインパクトバッグを強く叩く
インパクトバッグを強く叩くには、ヘッドを走らせる必要がある。手元が先行したインパクトでは、ヘッドは走らない。
体を固めるように体幹でブレーキをかける感覚をつかもう。
●ドリル② 左片手打ちで左手のブレーキをつかむ
左片手打ちは左手を先行させず、左手を返して行う。
左から右へグリップエンドが入れ替わることが重要だ。左手の位置が動かないことで手元が減速し、ブレーキになるのだ。
●ドリル③ ドライバーでギリギリ寸止め
仕上げはドライバーで寸止め。ボールに当たる寸前でヘッドを止めてみよう。
結果としてボールに当たってもOKだ。体を固めつつ、左手首も止める。このブレーキでしなり戻りは完璧だ。
TEXT/Kenji Oba PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/サザンヤードCC
※週刊ゴルフダイジェスト2023年5月30日号「『シャフトをしならせる』この意識でスウィングは変わる」より