「今も復帰の話を進めていると思いますが……私はなぜ母が、明菜さんを復帰させたがっているのかわかりません。私は、明菜さんをめぐるゴタゴタに関わりたくなかった。そして疲れました。もう半年ほど、母とは連絡を取っていません。
携帯番号も変えたんです。なので、明菜さんとも連絡を取っていませんし、向こうから連絡が来ることもありません」
と、親子断絶が起きているという。それは実母の死後、実家と絶縁状態にある明菜にとって、“第2の家族” が崩壊したことを意味している。
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だが、A子さんの不安をよそに、明菜の復帰計画は着々と進んでいる。ある音楽プロデューサーが語る。
「われわれ音楽関係者としては、明菜の復活を積年の思いで待ち望んでいます。これまでも『今年こそは』と思いきや、肩透かしを食らうことを繰り返してきました。
“中森明菜ブランド” に群がり、利権に食い込もうとする関係者たちの綱引きと、明菜自身の人を信用しない性格が影響し、復帰計画は毎年のように現れては消える陽炎のような感じです。
しかし、やっと明菜の周辺が整理され、ムジナのように群がっていた輩たちが一掃されたことで『今度こそ』との期待を持っています。
私が掴んでいる情報では、今年になって過去の映像や音源をあらためてサブスクで販売する、というプロジェクトが進んでいるようです。
この企画の成功例は『ピンクレディー』です。お決まりの商売と言われればそうですが、TBSなどが主導し、過去の映像をデジタル化したものを販売して好調のようです。
事実、明菜の映像は過去にNHKで2回放映されましたが、好評でしたからね。新規で新たなコンテンツを作るよりも元手がいらず、美味しい商売です」
さらに、テレビ局の音楽番組関係者はこう語る。
「私は2年前から明菜さんサイドとコンタクトを取り続けてますし、おかげさまで友好関係があると自負しています。2022年末の『紅白』で復活するという夢を追い続けましたが、残念ながら叶いませんでした。
ただ、原因はご本人の体調不良でした。人前に出てパフォーマンスをするには、体調面を考慮するとかなり難しい。そこで、ラジオのパーソナリティーとしてお迎えできないか交渉を進めています。録音であれば、負担を最小限にできるのではないかと考えています。
実際、ファンクラブでは、ファンから質問を募り、それに回答する形式のラジオ番組を配信する予定ですしね。ただし、他局もすでに同様のオファーをしているとの情報を掴んでいますので、争奪戦ですよ」
総括すると、今回の “復活” は、アーカイブ商品の販売、ラジオ出演ということになる。
「たとえば新しい楽曲に挑戦するとか、そういう話は聞いていません。明菜さんと親しい制作関係者にも声がかかっていませんからね。まだ、歌手としては何も動いていないようです」(音楽業界関係者)
多くの “大人たち” が復帰を望む一方、A子さんのように、人間・中森明菜を案じる人もいる。明菜の “DESIRE” は何なのか……。