「2022ユーキャン新語・流行語大賞」が1日発表され、年間大賞には「村神様」が選ばれた。今年も「令和の怪物」「大谷ルール」「BIGBOSS」など、数多くの野球に関する言葉がノミネートされ、「村神様」のほかにも日本ハムの新名物「きつねダンス」がトップテン入り、仙台育英高の「青春って、すごく密なので」は選考委員特別賞を受賞している。
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歴代の大賞語、入賞語には野球にまつわる言葉も多く選出されている。今回は、それらの言葉を振り返り、近年の野球界の流れを追う。<解説後編>
【第18回・2001年】
語録賞「ファンのみなさま、本当に日本一おめでとうございます!」
2001年、“球界の頭脳”古田敦也氏、大砲ロベルト・ペタジーニ氏らを擁し、セ・リーグ優勝を果たしたヤクルト。リーグ優勝直後のインタビューで、若松勉監督が「ファンのみなさま、おめでとうございます」と答えたことで話題となった。また日本シリーズ制覇後のインタビューでもファンに同じ言葉をかけている。
【第19回・2002年】
特別賞「GODZILLA(ゴジラ)」
2002年シーズンまで巨人で主軸を担った松井秀喜氏。FA権を獲得し、翌年からは米大リーグのニューヨーク・ヤンキースでプレーする。高校時代からの愛称・ゴジラ(Godzilla)は、特撮怪獣映画として米国でも知られており、「ゴジラ松井」のニックネームは、そのまま海を渡ることとなった。
【第20回・2003年】
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トップテン「勝ちたいんや!」
阪神タイガースの星野仙一監督が残した名言。監督就任まで4シーズン連続最下位だった阪神を2003年リーグ優勝へと導いた。また、ファンが次々と道頓堀に飛び込む「道頓堀ダイブ」も大きく取り上げられた。
【第21回・2004年】
トップテン「新規参入」
近鉄とオリックスの合併で5球団となったパ・リーグ。球界再編の波がおこり、IT革命の寵児であるライブドアと楽天が新たに参入を表明した。オーナー会議の末、楽天が新規参入することとなった。受賞者は当時ライブドア社長の堀江貴文氏。
【第22回・2005年】
トップテン「ボビーマジック」
「2005年プロ野球日本一に輝いた千葉ロッテマリーンズのボビー・バレンタイン監督の采配、選手起用等への賛辞」。この日本シリーズでの「33-4」というスコアはいまでも語り継がれている。また、西岡剛氏や今江敏晃氏ら主力選手は、ボビーチルドレンとも呼ばれる。
【第23回・2006年】
トップテン「シンジラレナ~イ」
2006年パ・リーグ優勝を飾った日本ハム。優勝が決まったお立ち台でトレイ・ヒルマン監督がこのセリフを叫び話題となった。その後、日本一にも輝き、再び披露している。
トップテン「ハンカチ王子」
いまもなお語られる2006年夏の甲子園。主役は、米大リーグでも活躍を続ける駒大苫小牧出身の田中将大投手(通称マーくん)、そして優勝投手となった早稲田実業の斎藤佑樹投手、通称ハンカチ王子だ。ポケットに忍ばせていた青いハンカチで汗を拭う姿もさることながら、決勝戦での熱い投げ合いは日本中の注目を集めた。
【第25回・2008年】
選考委員特別賞「上野の413球」
野球ではないが、この記録も記しておきたい。北京オリンピックの女子ソフトボールで、エース上野由岐子投手が、準決勝以降2日間に1人で投げ抜いた投球数。日本ソフトボール界に金メダルをもたらした。