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村田兆治さん、離島で知った「社会への恩返し」自ら言い聞かせた言葉は「人生先発完投」

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村田兆治さんの引退試合(1990年10月13日、写真・時事通信)

 

 11月11日に亡くなった元プロ野球選手の村田兆治さん。40歳で引退した後も、長く “剛腕” を維持し続けたことは有名だ。そんな村田さんに「アンチ・エイジングな生き方」を聞いたインタビューが、スポーツ誌『VS.(バーサス)』2005年2月号に掲載されている。そこからみえる、村田さんの生き様とは――。

 

 インタビュー当時、村田さんは55歳。マスターズリーグで “マサカリ投法” を披露、140キロを超える剛速球で東京ドームに集まったファンの度肝を抜いたばかりだった。

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「(マスターズリーグの)シーズンで1度も140キロが出なかったら、もう2度とマウンドには立たないと公言しているんだ。そのために特別なトレーニングをしているわけじゃない。ただ、ふだんから基本的なトレーニングは怠らないようにはしているけどね」

 

 ストレートは現役最盛期で「155キロは出ていた」と自ら言う。スピードガンの登場は村田さんの現役の終盤になってからだ。張本勲は、村田さんと対戦するとき、ひそかにユニホームの下にサポーターを巻いていたという。

 

「トレーニングといったって、毎日ジムに通うわけでもない。毎日の生活のなかでできることなんていくらでもあるんだから。たとえば、階段を使ったり……ほら、この椅子を使ったってできるんだ。それを毎日続けてみればいいじゃないか。僕はゴルフに行ったらカートには乗らないよ。少しくらいなら走っちゃうからね」

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