辞書に追加される言葉があれば、削除される言葉があるのも事実です。
飯間さんが三省堂国語辞典の第八版から削除した項目を抜粋しつつ紹介すると、マツコさんは「ちょっと嫌だー。スッチーが消えたー」と悲しいリアクションを見せます。
スッチーとは、かつて女性キャビンアテンダントを指していた『スチュワーデス』の略語で、飯間さんは「古いっていうのと。もうひとつは、言われてあまり良い気持ちがしないってなってきましたよね」とその理由を説明しました。
加えて、マツコさんは「MDも悲しいけど無くなったか。超MD世代だからさ、私らはさ」と反応すると、飯間さんは「あまり使われなくなって20年近く経ちますかね」と話します。
これを受けて、マツコさんは「使われてたのも4年くらいでしたよあれ、本当に」と懐かしみました。
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他にも、「トラバーユ」や「女の腐ったよう」などの言葉が削除された項目として紹介されています。
■確実なことを意味する「鉄板」、競馬が由来だった?背景を推察するマツコ「こういう風に勝手に妄想してると面白いですね」さらに、飯間さんは同じ言葉でも時代の流れと共に意味が変化したり、多くの説明が加わった言葉が増えていると切り出します。
その一例として、「鉄板」という言葉が紹介されます。元々は「鉄の板」という意味ですが、「失敗する恐れがない様子」という意味でも掲載されています。
「私たちは特にこの世界にいるからかもしれないけど、そっちよりもあっちが思い浮かぶよね」と話したマツコさんは、辞書の注釈を見て、「競馬から出たの?」と驚きます。
競馬を予想する方などが「この馬券は絶対外さない」という意味で「鉄板」という言葉を用いたことが一般に広がっていったとのことです。
「なんでその、確実なものを『鉄板』にしたんだろうね」と話したマツコさんに、「『鉄の板ほど確実だ』っていうことだったろうと思いますけど」と推測する飯間さん。
「他にも固いものいっぱいあるのに」と話したマツコさんは、「あれかな、競馬場に入ったら、鉄板で焼いているモツとかを毎回買っていた人が咄嗟に浮かんだのかな?こういう風に勝手に妄想してると面白いですね。言葉のはじまりというか」と楽しんだ様子です。
ネット上では、「黒歴史って言葉、ガンダム発信なのか」と驚く声や、「飯間さんのお話し面白かった。特集でみたい!」「辞書の話、ずっと聞いてられる」と内容にのめり込む視聴者が続出しました。
番組では他にも「〜ロス」や「〜み」などの言葉が紹介されており、非常に興味深い内容に仕上がっていましたね。マツコさんの知的な面も相まって、面白くて学びの深い時間となったのではないでしょうか。
【番組情報】
マツコの知らない世界
https://tver.jp/lp/episodes/epz5nkrgkn
(文:横浜あゆむ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)