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デル・トロ監督がタモさん風に“奇話”を紹介! Netflixちょい怖オムニバス『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』

BANGER!!!

「世にも奇妙」なオムニバス

ギレルモ・デル・トロ監督をダーク・ファンタジーの名手と評価するか、ホラー映画の名匠ととるか? 人によってここは微妙な線引きだと思います。僕はどちらかというと前者。今回ご紹介するNetflixシリーズ『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』は、デル・トロ自身がプレゼンテーターとなるオムニバス形式の配信ドラマ・シリーズです。

ジャンル的にはホラーと紹介されています。確かに怖いシーンも多いのですが決してハード・ホラーではなく、今までのデル・トロ映画に通じる怪奇幻想ものとして楽しめました。全8話ですが、それぞれが独立した、読み切り的な1時間短編。毎回、冒頭でデル・トロ監督が登場し、その作品にちなんだ前説をします(『世にも奇妙な物語』のタモリさん的役割と思ってください)。

奇妙なクリーチャーも多数登場

邦題は「驚異の部屋」となっていますが、原題は「Cabinet of Curiosities」(好奇心のキャビネット=飾り棚)であり、デル・トロがキャビネットから、その日紹介されるエピソードで重要な小道具となるアイテム、例えば鍵とかを取り出す、みたいな演出がなされます。

どのエピソードも監督が異なり、計8人の監督が参加。デル・トロが「(今日の監督は)○○○○です」とキチンと紹介するのがポイント。つまり、デル・トロは自分が見込んだ才能のある者たちを集めて作っているわけですね。8話の中にはデル・トロが原案の作品もありますが、彼自身は監督としては、今回どのエピソードにもタッチしていません。

基本的に短編ばかりなので詳しくストーリーを書くだけでネタバレになるため伏せますが、どのお話も主人公が目の前で起こった不可思議なことについて、なんらかの“好奇心”をもってしまったが故に、恐怖の事件に巻き込まれるというパターンが多い。そして、魔界から蘇ろうとする異形の魔女、ネズミの怪物、宇宙からの寄生生物など多くのクリーチャーが登場します(例外的な話もありますが)。

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このクリーチャーたちも、『パンズ・ラビリンス』(2006年)とか『ヘルボーイ』(2004年)など、今までのデル・トロ映画に出てきたような怪物たち。また、ドラマの空気感は同じくデル・トロの『クリムゾン・ピーク』(2015年)とか、近作『ナイトメア・アリー』(2021年)に通じるものがあります(要はちょっとレトロな時代)。

デル・トロが推薦する監督たちが集結

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