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辛口評論家が選ぶA24作品ベスト10! アカデミー賞受賞作品から、2023年日本公開の話題作がランクイン!!

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米映画批評サイト「ロッテントマト」が選ぶA24作品のベスト10が発表!アカデミー賞受賞作から日本未公開の作品まで、辛口評論家から高い評価を受けたA24作品をご紹介する。

インディーズ映画会社でありながら、今やアカデミー賞などの賞レースで常連となっている米制作会社A24。2012年に設立されたばかりで、ロマン・コッポラ監督作『チャールズ・スワン三世の頭ン中』(2013年)から配給を開始した。当時から、定評がありながらも個性の強いクリエイターが手がける映画を劇場で上映するスタイルを貫いている。監督デビュー作を多く製作・配給していることでも話題を集め、グレタ・ガーウィグ『レディ・バード』(2017年)、アレックス・ガーランド『エクス・マキナ』(2015年)、ロバート・エガース『ウィッチ』(2015年)、アリ・アスター『ヘレディタリー/継承』(2018年)を配給し大きな話題を呼んだ。最近では『Everything Everywhere All At Once』が、コロナ禍にもかかわらずA24史上最大のヒットを記録している。「ロッテントマト」の辛口評論家たちが選ぶA24作品ベスト10にはどんな作品が浮上したのか!?

辛口評論家が選んだA24作品ベスト10

10.『EVERYTHING EVERYWHERE ALL AT ONCE(原題)』

A24史上最大のヒットを記録し、2023年に日本公開が決まった『EVERYTHING EVERYWHERE ALL AT ONCE(原題)』。アジア系女優のミシェル・ヨーが主演をつとめ、今作で20年ぶりのハリウッド復帰を果たしたキー・ホイ・クァンが共演する。監督は、ダニエル・ラドクリフの怪演で話題を呼んだ『スイス・アーミー・マン』(2016年)のダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン。国税庁の監査官に厳しい追及を受ける主人公エブリンは、突然、気の弱い夫・ウェイモンドといくつもの並行世界(マルチバース)にトリップ!「全宇宙に悪がはびこっている。止められるのは君しかいない」と告げられ、エブリンは悪と戦うべく立ち上がる。

9.『メナシェ(原題)』(2017年)

ニューヨーク市ブルックリンに住むユダヤ教ハシド派のメナシェは妻に先立たれてしまう。ハシド派の指導者は「適切な家庭で子どもは育てられるべき」と、メナシェが再婚しない限り親権を認めようとしない。メナシェは伝統に反して、一人息子の親権を取り戻すべく奮闘する。ジョシュア・Z・ワインスタインが監督をつとめ、全編イディッシュ語で製作された。

8.『ファースト・カウ(原題)』(2019年)

『ウェンディ&ルーシー』(2008年)のケリー・ライカート監督が手がけた西部劇『ファースト・カウ(原題)』。舞台は1820年代のアメリカ北西部。さすらいの旅人である料理人クッキー(ジョン・マガロ)は旅の途中、オレゴン州で毛皮狩りの猟師たちと加わり、中国人移民キン・ルー(オライオン・リー)と出会う。一攫千金を夢見る2人は、地主自慢の乳牛をこっそり使って金を稼ぐ方法を思いつくが……。共演に『愛すべき夫妻の秘密』(2021年)のアリア・ショウカット『ジュラシック・ワールド/炎の王国 』(2018年)のトビー・ジョーンズが名を連ねた。

7.『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(2017年)

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前作『タンジェリン』(2015年)で注目を集めたショーン・ベイカー監督がフロリダの安モーテルを舞台に、社会の底辺で生きる母娘の厳しくも愛おしい日々を優しく見つめた感動ドラマ『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』。やんちゃな6歳の女の子が、過酷な現実の中でも周囲の大人たちに守られて伸び伸びと暮らしていく姿を、次第に浮かび上がるアメリカ社会の矛盾とともにカラフルな映像美で描き出していく。主演は天才子役と目されるブルックリン・キンバリー・プリンスと演技初挑戦のブリア・ヴィネイト。共演に本作でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたウィレム・デフォー

“夢の国”ディズニー・ワールドのすぐ隣にある安モーテルに流れ着いたその日暮らしのシングルマザー、ヘイリーと6歳の娘ムーニー。無職のヘイリーが滞在費の工面に頭を悩ませる一方、ムーニーは同じモーテルに暮らす子どもたちと一緒に、周囲の迷惑も顧みずにイタズラし放題の冒険に満ちたキラキラの毎日を送っていた。管理人のボビーは、そんなムーニーたちのやんちゃぶりに手を焼きながらも、優しく見守っていくのだったが……。

6.『フェアウェル』(2019年)

新鋭監督のルル・ワンが、自身と家族の体験を基に描いた感動のハートフル・コメディ『フェアウェル』。小規模作品ながら口コミで広がり、全米でサプライズ・ヒットを記録するとともに賞レースでも話題を呼んだ。ニューヨークに暮らす中国系アメリカ人の女性が、ガンで余命わずかの祖母に会うため帰郷し、嘘の結婚式を口実に集まった親戚一同とともに祖母を囲んで過ごす数日間を笑いと涙でハートウォーミングに描く。主演は『オーシャンズ8』(2018年)『ジュマンジ/ネクスト・レベル』(2019年)のオークワフィナ。共演にツィ・マーダイアナ・リンチャオ・シュウチェンが名を連ねた。

5.『ミナリ』(2020年)

リー・アイザック・チョン監督が、自らの体験をベースに撮り上げ、全米のみならず世界中の映画賞を席巻する活躍で話題となった感動の家族ドラマ『ミナリ』。アメリカン・ドリームを信じて韓国からやって来た移民家族を主人公に、そのままならない日々を厳しくも温かなまなざしで丁寧に描き出していく。主演は「ウォーキング・デッド」シリーズ(2010年〜2022年)、『バーニング 劇場版』(2018年)のスティーヴン・ユァン。共演は『ハナ 奇跡の46日間』(2012年)のハン・イェリと、本作の型破りなおばあちゃん役でアカデミー助演女優賞に輝いたベテラン女優ユン・ヨジョン

1980年代のアメリカ。農業での成功を夢見てアーカンソー州の高原に土地を買い、家族で引っ越してきた韓国系移民のジェイコブ。しかしそこは、誰も手を付けようとしなかった荒れ果てた土地。農業で生計を立てるためには想像を絶する困難が待っていた。それでも、しっかり者の長女アンと好奇心旺盛な弟デビッドは、少しずつ新しい生活に馴染んでいく。一方、妻のモニカは不便な生活に苛立ちを募らせ、夢ばかり追うジェイコブとの溝は深まるばかり。そんな中、夫婦は幼い姉弟の面倒を見てもらうために、韓国から母スンジャを呼び寄せるのだったが……。

4.『ムーンライト』(2016年)

第89回アカデミー賞で作品賞を含む3冠に輝いた『ムーンライト』。長編映画2作目だったバリー・ジェンキンズが監督をつとめ、貧困地域に生まれた孤独な黒人少年を主人公に、彼が自らのセクシャリティに悩み、自分のアイデンティティと居場所を探し求めてもがき苦しみながら成長していくさまを、少年期、青年期、成人期の3パートに分け、革新的な映像美とともに描き出したヒューマン・ドラマ。

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