あの堂々として見える彼も、コミュニケーションの達人のような彼も、外側から見えないだけで緊張しているのですよ。緊張という言葉がピンとこなければ“気を遣っている”という方がしっくりくるかもしれませんね。
乱暴にいえば、彼の、あらゆる気質や見え方は“シャイ”が原因なのですよ。
つまり、このラブスペルは誰に対しても、当てはまること(けれどみんな気づかないこと)を唱えているだけなのですね。
また、ここで使用した「あなたは~に見えるけれど、実は~ですよね」という話法は非常に強力です。「両面提示話法」とも言われます。
実のところ、誰にも“図太く見えて傷つきやすい”“そっけなく見えてフランク”“真面目に見えて面倒くさがり”“外も部屋の中も好き”なんて二面性はありますよね。
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これらを上の話法に当てはめて唱えると、相手は自分の人間性をまるごと言い当てられた気持ちになるのです。鋭い洞察力を見せつけたかのようにリスペクトを得られるでしょう。
密かに占い師やカウンセラーが使っている技でもあります。
■ラブスペルの使い方
彼の言動がドライな時や、やや攻撃的な時に唱えましょう。
他にも印象にあわせて“怖そう”“トゲトゲしてる”“テンションが高い”“クール”“無口”“勢いがすごい”“理屈っぽい”“不機嫌そう”などに入れ替えもできます。
彼の人となりを言い当てるように唱えること。そんなことはとっくに理解してる味方ですよ、という感じで。
どこで、そう感じたかを質問された時は「なんとなく表情とか、話し方でわかるよ」と唱えましょう。実際に観察するとピンとくるものもあるはずです。
■彼をキャラクターではなく人間として捉えよう
キャラクターは“ひとつの性質に基づいて動く存在”です。
元気なキャラクターが、最後まで、元気であるように。
しかし、私たちは、アニメや漫画の登場人物ではありません。複数の性質を秘めていますし、毎日のように変化します。
人気者が、次の日に、塞ぎこんで誰とも会いたがらないこともあるでしょう。彼だって、いくつもの面がある人間なのですよ。これを理解できると強いですよ。
(文:浅田さん@令和の魔法使い、イラスト:塚由叡)