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巨人の最速166キロ右腕・ビエイラに他球団が熱視線 「獲得検討する価値ある」

週刊ベースボールONLINE

不完全燃焼に終わった今季



今季はわずか9試合の登板に終わったビエイラ

 巨人は今季68勝72敗3分けとふるわず、4位でシーズンを終えた。原辰徳監督の来季続投が決まり、注目されるのが外国人の去就だ。アダム・ウォーカーは打率.271、23本塁打、52打点をマーク。課題だった外野守備でも成長の跡が見られた。期待以上の活躍で来季の契約延長が有力視される。また、グレゴリー・ポランコも打率.240、24本塁打、58打点。確実性に課題を残したが、自慢の長打力を発揮した。日本野球に慣れた来季はさらなる活躍が期待されることから、残留の可能性が高いと見られる。

 その中で、今季精彩を欠いた最速166キロ右腕のチアゴ・ビエイラの動向を他球団が注視している。9試合登板にとどまり、0勝2敗、防御率9.82。6月下旬以降はファーム暮らしが続き、一軍復帰を目指していたが、8月11日のイースタン・ロッテ戦(ロッテ浦和)でプレー中に負傷した。8回二死でセーフティーバントを試みた西巻賢二の打球を捕球してタッチした際に転倒。自力で歩くことができず、「左脛骨骨折」で戦線離脱した。この故障でシーズン終盤の一軍復帰は叶わず、不完全燃焼に終わった。

 セ・リーグの編成担当は、ビエイラの能力を高く評価する、

「今年は制球難で結果を残せなかったが、春先のファームでは160キロを超える直球で安定した投球を続けていた。制球に苦しんでいる原因が、技術面か精神面の問題なのか分からないが、あれだけの剛速球を投げる投手はなかなかいない。練習熱心だと聞いているし、NPBで3年間プレーしているのも大きい。巨人を退団することになれば、獲得を検討する価値は十分にある」

安定した投球を見せた昨季


 制球難が課題とされているが、昨年は安定した投球を見せていた。56試合登板で0勝3敗19セーブ1ホールド、防御率2.93。守護神を務めるなど救援で奮闘した。8月13日の中日戦(東京ドーム)で、直球がNPB史上最速の166キロを計測。力でねじ伏せるだけではない。スライダーの精度が上がったことで投球の幅が一気に広がった。7、8月は計12試合登板し、0勝0敗9セーブ、防御率0.00で自身初の月間MVPを受賞。9月1日のヤクルト戦(京セラドーム)で、NPBの外国人新記録の32試合連続無失点を達成した。普段は陽気な性格だが、マウンドに入ると戦闘モードにスイッチが入る。闘志あふれる投球スタイルで、打者を抑えた際のド派手なガッツポーズが話題になった。

威風堂々とした昨年の面影がなく


 今季も救援陣の軸として期待されたが、状態が上がらず開幕二軍スタートに。3月29日に一軍昇格したが、制球に苦しんで四球を出してピンチを背負い、痛打を浴びる登板が続いた。4月7日の広島戦(マツダ広島)で救援登板し、ライアン・マクブルームへの直球が側頭部を直撃して危険球退場に。威風堂々とした昨年の面影はなく、自信を失っているように見えた。ファームで2カ月調整して6月9日に一軍昇格したが、21日のDeNA戦(東京ドーム)で同点の8回の登板で3四球を出すと、二死満塁から神里和毅に勝ち越しの2点適時二塁打を浴びて降板。これが今季最後の一軍登板となった。

 能力の高さは誰もが認める素材だけに、制球難を解消すればまだまだ活躍できる可能性を秘めている。160キロを超える直球を投げられる投手は、球界でもなかなかいない。ビエイラが来季プレーする球団は果たして――。

写真=BBM
 
   

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