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東京国際映画祭出品決定&黒沢清のコメント到着。甫木元空監督「はだかのゆめ」

キネマ旬報WEB

四万十川のほとりに暮らす息子、母、祖父が、互いの距離を測り直していく姿を描く甫木元空監督作「はだかのゆめ」(11月25日より渋谷シネクイントほかで全国順次公開)が、第35回東京国際映画祭〈Nippon Cinema Now部門〉に出品されることが決定。併せて本ポスタービジュアルと予告編、黒沢清監督のコメントが到着した。

 

 

5年ほど前より自身のルーツである高知県に移住した甫木元空監督。そこで祖父、闘病中の母と暮らし、2人の何気ない言葉を書き留めて恩師の青山真治監督に送る作業を繰り返していた。当初は小説としてまとめていたその文章から、自分の中に残ったものを抽出してシナリオ化したのが「はだかのゆめ」の始まりだった。撮影は2021年10月に行われた。

 

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主人公ノロを演じるのは、話題作への出演が相次ぐ青木柚。そして黒沢清監督作「大いなる幻影」での佇まいに惹かれて甫木元監督がオファーした唯野未歩子が、ノロの母親役。さらに、謎めいた酔っぱらいの “おんちゃん” 役をミュージシャンの前野健太、“じい” 役を甫木元監督の実の祖父が演じている。

 

突如ぷわーんと走ってくる列車に戦慄する。唯野未歩子がサラッと口にする言葉がものすごい。ホラーではないが、これは間違いなく死の映画だ。
──黒沢清(映画監督)

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