そんな「VRM」が、9月22日付けで「バージョン1.0」が正式にリリースされた。これまで公開されてきた「バージョン0.x」からエラー修正や機能拡張が行われた次第だが、なによりメジャーバージョンが昇格したのは大きいだろう。これを機に、アプリケーションやプラットフォーム間の相互運用性を担保する「アバターの共通規格」として、「VRM」のさらなる普及・拡大に期待したいところだ。
「もうひとつの身体」として、仕事やファッションで纏う「衣服の一種」として、あるいは「サービスの中核」として、アバターは少しずつ、着実に広まりつつある。よく、「メタバース時代の到来とともに、一人一アバターを持つようになる」と語られることはあるが、メタバースよりも先にアバターが社会に定着する可能性は、具体例の増加から見ても十分考えられるだろう。(浅田カズラ)