マヤ湾に殺到した観光客(写真:AP/アフロ)
9月13日、タイの最高裁判所は、米人気俳優レオナルド・ディカプリオ主演の大ヒット映画『ザ・ビーチ』(2000年)の撮影により、ロケ地となった南部ピピ・レイ島のマヤ湾で自然が破壊されたとして、撮影を許可した政府に原状回復を命じる判決を出した。
撮影した映画会社「20世紀スタジオ(20世紀フォックスから改名)」は、仲裁裁判所から復旧費として地元当局に1000万バーツ(約4000万円)を支払うよう命じられている。判決を受け、タイ政府は今後、具体的な復元計画を策定することになる。
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「1997年に公開された『タイタニック』で一世を風靡したディカプリオが出演を決めたとあって、『ザ・ビーチ』は大きな注目を集めた作品でした。
海外から東南アジアに楽園を求めてやってきたバックパッカーたちが、自国では許されないことを平然とやってしまうことを批判する意味も込められた作品です。