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朝井リョウの小説『正欲』が稲垣吾郎 × 新垣結衣共演、岸善幸監督で映画化

キネマ旬報WEB

『桐島、部活やめるってよ』『何者』などで知られる朝井リョウが作家生活10周年に書き上げ、第34回柴田錬三郎賞を受賞した話題作『正欲』が、稲垣吾郎と新垣結衣の共演で、「あゝ、荒野」「前科者」の岸善幸のメガホンにより映画化することが決定。キャスト、監督、原作者のコメントが到着した。

 

 

家庭環境や性的指向において“普通”から外れた人々を同じ地平で描写しながら、生きていくための推進力となるものを炙り出していく原作小説を、港岳彦の脚本により、ある種のラブストーリーとして映画化する「正欲」。

不登校の息子を持つ検察官の寺井啓喜(てらい・ひろき)を稲垣吾郎、特殊性癖を隠して生きる桐生夏月(きりゅう・なつき)を新垣結衣が演じる。

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各者のコメントは以下。

稲垣吾郎
脚本を読み終えた時、この作品に関われる事を嬉しく思いました。難しい題材にチャレンジする、監督、スタッフの皆様と共に丁寧に演じていきたいと思います。

新垣結衣
原作を読んで、何かを問われたような気持ちになりました。それは、「何が正しいか」とかそういう単純なものではないような、でも実はとてもシンプルなことのような気もしました。考え続ける事、想像し続ける事をいつも以上に大切にしながら、制作に臨めたらと思っています。岸監督とは初めてご一緒しますが、初顔合わせから親身に役についての相談などを聞いてくださり、とても心強く、感謝しています。撮影では、自分なりに、夏月達が生きる世界を必死に生きたいと思います。

監督・岸善幸
原作の衝撃と感動がずっと消えません。朝井さんの“視点”が生み出した登場人物たち、その感情をどう表現するべきか、模索が続いています。稲垣吾郎さん、新垣結衣さんをはじめとするキャストの皆さんとの対話を重ねて、少しずつ輪郭が浮かび上がってきたところです。人と人のつながりを描こうと思います。大切なのに、難しい、つながり。世界から「普通ではない」と片づけられてしまう人たちの、歪みのないつながりを描こうと思います。

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