職業別電話帳データ「タウンページデータベース」（NTT タウンページ・東京）に登録されている件数を基に、ピザの店が人口あたり最も多い都道府県を調べた「ピザ店都道府県別登録件数ランキング」（東日本電信電話）によると、人口10万人あたり最多だったのは沖縄県、2位が熊本県、3位は長崎県だった。
沖縄県は3年連続1位で、人口10万人あたりのピザ店の登録件数は、2021年の3.20店舗から2022年には3.34店舗まで伸ばした。県内産のトマトや豚肉を使った地産地消のメニューが多く、もともと外食が盛んな地域でもあり、米軍基地の存在なども上位キープの要因になっているようだ。ちなみに2022年の10位までの結果を見ると、九州は宮崎県以外が全てランクインしている。
全国の事業所・店舗の電話番号や業種が登録されているタウンページデータベースには、約600万件の事業所・店舗情報が、約1900の業種ごとに分類されている。国産カーナビや 110 番の通信指令台で導入されているほか、顧客データベースの構築などに活用されている。過去 30 年間のデータベースがアーカイブとして保管されているから、最新のデータベースと組み合わせて比較検討できる統計情報が豊富だ。
そこで2013～2021年までのピザ店の登録件数の推移を見ると、年平均63店舗ずつと、毎年減少。それが2021～2022年の減少は35件と、減少幅がやや小さくなっている。コロナ禍で進んだデリバリー需要が安定してきていることが背景にあるようだ。また沖縄県や石川県など登録店舗数が増加傾向にあるところもあった。
