「おー! なんだこれはー!」
最初に味わった時の心の声ではなく、出た一声。
千駄木腰塚の自家製コンビーフが我が家に届いてから、家族が頻繁に冷蔵庫を開けるようになった。もちろんお目当ては、千駄木腰塚のコンビーフ。
編んである糸をほぐすようにコンビーフをフォークでかき出し、炊きたてのごはんの上にのせる。ちょっと醤油、そしてワサビをつけて食べる。今日、この味に出会うために、日々働いてきたのではと感じるぐらい美味さ衝撃だった。
しっかり肉のうま味がする。塩加減もちょうどいい。コンビーフだけど、しっかり「肉」を食べている感じがする。
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炊きたてのごはんと、肉が好物の中三の娘も箸が止まらない。溶き卵をかけて食べれば、もう牛丼やすき焼きを食べているぐらいの、肉を食べている満足感を得られる。
ただし、食べ過ぎは注意。最初に食べた感動を繰り返し体験するために、少しずつ楽しもう。それぐらいセーブしても、この味を知った家族が、小腹がすいたらコンビーフをほじって食べるのでなくなってしまう。
日ごろ、コンビーフを食べる習慣が私にはなかった。缶詰のコンビーフのイメージが、キャンプなどの非日常感があったから。それは、私がコンビーフの探求心がなかったからと気づいた。
コンビーフ愛を極めると、こんなにも上品で、ご馳走になり、すぐに空腹を美味しさで満たせる食べものを作り出すことができるのだ。千駄木腰塚さん、ありがとう。
静かなコンビーフ獲得バトルが続く我が家。夕食を食べていると、皆がごはんを食べるペースをコントロールしている。少し残して、腰塚のコンビーフをのせて食べようとしているのだ。日々ダイエット中の妻や娘は、ごはんをお替りする罪悪感に駆られてしまうのだ。