トラックから重さ10キロあるポリタンクが落下し、車とオートバイに直撃。ライダーは鎖骨骨折の怪我を負うも、運転手は走り去ったため“ひき逃げ”の疑いがかけられている。
【映像】ポリタンクがライダーに当たる瞬間
8日、大阪府堺市の道路を走るトラックから、中身は空のポリタンクが落下し車に衝突。はじかれた荷物がトラックの後ろを走る、オートバイに乗っている親子に直撃し、41歳の父親は鎖骨を折るなどの重傷、中学生の息子も打撲などのけがをした。車を運転していた女性は軽傷を負っている。
バイクを運転していた男性「反対車線の車にぶつかって、こちらに向かってきたんで、それを肩で受け止めるという状況。ゾッとしますね。もしあれが頭の方に飛んできていたら死んでもおかしくない」と話した。
事件から5日後の13日、トラックを運転していた65歳の赤嶺永仁容疑者が「ひき逃げ」などの疑いで逮捕された。しかし容疑者は「ポリタンクを落下させたことそのものの認識がなかったので、ひき逃げしたと言われても納得できない」と否認している。
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道交法に詳しい、高山俊吉弁護士は「荷台のポリタンクが落ちたことを気付いていないのかどうかが最大の問題で、“気が付いただろう、あなたは”というのが警察の理解だと思います。人身事故を起こして現場を立ち去ると、一般的にはひき逃げにあたるとされます」「事故を起こした責任と、それからひき逃げの責任の両方が問われます。15年が最高の刑になって、その範囲内で何年かの刑を裁判所は言い渡すというのが理屈的には考えられます」と語っている。
赤嶺容疑者の勤務先の関係者が、ドライブレコーダーの映像を見て警察に申し出たという。(『ABEMAヒルズ』より)