■「減シャン」して頭皮トラブルを減らす
北條先生がオススメする“減シャン”の方法は次のとおり。
【1】軽めにブラッシングをする
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入浴前にやわらかい材質のブラシで軽く髪をとかす。頭皮や髪の毛についたホコリなどを取ることで、シャワーで洗い流すときに、汚れやあかが落ちやすくなる。
「ただし、過剰なブラッシングはNGです。力を入れすぎたり、長い時間髪をとかしたりすると、逆に頭皮にダメージを与えてしまうことがあります。ブラシの毛はやわらかい材質のものを選ぶといいでしょう」
【2】シャンプーの量を減らす
泡立てて洗うためにシャンプー剤をたくさん使う人も多いだろうが、まずは、ふだんの半分の量からトライしてみよう。
「頭皮の皮脂がなくなると、角質層がはがれ落ちやすくなりますが、これは爪を切るときの深爪と同じで、何らかの刺激で出血しやすくなります。頭皮に置き換えますと、シャンプー剤を過度に使うことは、皮脂を過剰に洗い落とし、刺激に弱くなってしまいます。実は私も皮膚が弱いので、髪を洗うときは、かなり少なめの量にしています。頭の1カ所につけると髪全体に行き渡らないので、まずは手のひら全体にシャンプー剤を広げてから、髪にまんべんなくなじませるようにしています。シャンプー剤は少なくても、汚れとあかは落とせますよ」
最初は、洗い足りないなと思うかもしれないが、続けているうちに慣れてくるという。
■2日に1回はお湯だけで洗う“湯シャン”を
【3】髪をお湯で洗う
38~40度程度のお湯で、3~5分ぐらい丁寧に流せば、汚れやあかは落ちて、なおかつ皮脂は落ちずに残る。
「夏は水を浴びると気持ちいいので、つい水洗いしたくなりますが、水洗いよりお湯のほうが汚れやあかは落とせます。指の腹を使って頭皮をマッサージしながら洗い流すと、気持ちいいですよ。シャンプー剤を一切やめるのではなく、シャンプー剤を使って洗うのを2日に1回にして、シャンプーを使った翌日はお湯だけで髪を洗う“湯シャン”にするのもいいでしょう」
それでも頭皮トラブルが改善しない場合は、皮膚科を受診しよう。
また、湯シャンをしたときは、トリートメントやコンディショナーなどは使わなくても髪はしっとりする。どうしても使いたいときは、少なめの量にしておくと髪がベタつかないという。
【4】タオルで水分を十分に拭き取ってから乾かす
乾かすときにも注意が必要。髪の毛をこすらないようにタオルで軽く押さえる、または包み込むようにしてできるだけ水分を拭き取ってから、ドライヤーで乾かそう。
「乾かすときに、ドライヤーの温風を当てすぎると頭皮の乾燥の原因になるので、1カ所に当てすぎないで、ドライヤーと髪とは十分に距離を取って乾かしましょう。冷風と温風を交互に併用するのもコツです」
根元を乾かす場合は、髪を持ち上げて下から風を当てると乾きが早くなる。また、毛先が少し湿っていても、地肌が完全に乾いていれば、ドライヤーはやめていいそう。
“減シャン”で頭皮のコンディションを整えると、フケやかゆみ、抜け毛などのトラブルが改善され、髪の調子が元に戻るという。
まだ汗でベタつく日が続くので、髪をまとめる人も多いだろうが、頭皮のケアは怠りなく。髪を下ろしたときのサラサラヘアを目指して、今から“減シャン”にトライしよう!