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【ちむどんどん】重子や和彦が時空を超えた?戦後闇市の描写にまたもや時代考証ミス!

asagei MUSE

 和彦が生まれたころにはまだ米の配給制度も続いていたが、昭和30年代に入るころには日本経済も大きく復活。昭和31年の経済白書には「もはや戦後ではない」と書かれ、当時の流行語になったものだ。

 歴史を振り返ると、昭和24年には東京でビアホールを含む飲食店の営業が解禁。昭和26年12月には東京都内の常設露店が廃止となり、闇市は姿を消していた。それゆえ作中では重子に「何年かして闇市はマーケットと名前を変えて」と語らせていたようだが、そのマーケットで闇市当時と変わらない料理が提供されていたという描写は、戦後を描くドラマとしては不適切ではないだろうか。

「そもそも実家が明治以来の実業家で、父親も銀行の重役という裕福な家に育ったにもかかわらず、重子が『私の実家もあのころはお金がなくて』と闇市当時を振り返っていたのも不自然な話。そこまで落ちぶれたなら、都内に大きな邸宅を構えているはずもありません。本作では結局、戦後の闇市やマーケットといった世相を『便利に使える記号』程度にしか捉えていないのでしょう。だからそれらの描写にリアリティが込められていないのです」(前出・週刊誌記者)

 昭和39年の中3当時から留学を視野に入れ、大学時代には実際に留学していた和彦。昭和31年にはマーケットで「特製の寿司」を食べていたのが、わずか8年で子供を留学させられるような裕福な家庭になったとでもいうのだろうか。

 どうやら今回のエピソードでは重子がいとも簡単に結婚を許したように、青柳家もいとも簡単に戦後の窮乏生活から脱出できたということのようだ。

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