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BTS、個性的で魅力的なJIN&JIMIN&V&JUNG KOOKの歌声 ベニー・ブランコによる「Bad Decisions」から楽しむ

Real Sound

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「Bad Decisions」

 BTSのボーカルラインであるJIN、JIMIN、V、JUNG KOOKの歌声は、なんて個性的で魅力的なのだろう。改めてそう感心してしまう楽曲が生まれた。アメリカの人気プロデューサー、ベニー・ブランコが手掛けた新曲「Bad Decisions」だ。4人は、この曲に、ヒップホップの重鎮であるラッパーのスヌープ・ドッグと共に参加。8月5日にリリースされた。

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 今後はグループとしての動きに加えて、ソロ活動を充実させていくことを宣言していたBTS。より1人ひとりのアーティストとしての魅力を広く示していきたいという狙いが語られていたが、本作においてはボーカルライン4人の魅力が一気に披露されたように感じる。それは“大人の余裕“とでも呼びたくなるような、表現者としての成熟した姿だ。

 歌い出しは、我らが“黄金マンネ(末っ子)”のJUNG KOOK。激しいダンスをしながらもブレを感じることのない安定した音程、みずみずしいフレッシュな音から切ない感傷的な音までくるくると声色を変えてくる抜群の表現力……と、語り始めたらきりがないほど高い歌唱スキルを持つJUNG KOOK。そんな彼が歌い出しから「さすがJUNG KOOK」と言いたくなる仕上がりを見せつける。メリハリをつけた発音とリズム感。第一声から聴き手を引きつける華が、JUNG KOOKの歌にはあるのだ。

 このインパクトのある歌い出しを受けて、さらに楽曲の世界へグッと引き込むのはJIMINの甘い歌声。かつて、メンバーから「練習の虫」と呼ばれた逸話が残っているほど努力家なJIMIN。彼の磨き上げられた高音ボイスと美しいファルセットは、一度聴いたら忘れられない。そんなJIMINも本作においてはしゃくりを取り入れていくことで、遊び心を感じさせる歌声に挑戦しているかのよう。〈I want your love(君の愛がほしい)〉という思わずとろけてしまいそうな歌詞が、甘すぎずに心地よく響くのも、彼のさじ加減の上手さを感じさせる。

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 続いて登場するのが低音領域を得意とするバリトンボイスのVだ。いつも体の奥にじんわり響き渡る重みのあるVの声色にうっとりしてしまうところだが、本作では少々ウィスパーボイス気味の優しい歌声になっている。そのままファルセットで歌う〈Come a little bit closer(もうちょっとこっちにおいでよ)〉の部分は、まるでVが耳元で囁いているかのよう。情景を思い浮かべずにはいられないほど、音の強弱だけで歌の世界観を再現できるのは、俳優経験を持つVの真骨頂ともいえる。

 そして音が一旦途切れ、聴き手の意識を再び引き寄せたところで、いたずらっぽく〈Let’s make some bad decisions(悪い決断をしようよ)〉と歌うのは最年長のJIN。さらに〈I can’t seem to ever get you out of my mind(君のことが頭から離れない)〉とクラクラとするようなキメ台詞を歌っていくのだが、いずれもアクセントを強調しているのが印象的。JINの歌声といえば「シルバーボイス」の異名を持ち、繊細かつ芯の強さを感じさせる。切なさを漂わせる楽曲との相性が良いのはもちろんだが、こうしたノリのいいラブソングでもキラリと光ることがわかる。

 BTSの楽曲とはまた違う角度からスポットライトが当たることで、もともと4人が持ち合わせていた個性が、そして新たな表現力を感じさせる形となった「Bad Decisions」。ARMY(BTSのファン)にとっては、改めて誇りに感じられる1曲となったことだろう。それが成立したのも、他ならぬベニー・ブランコがARMYだからこそかもしれない。

 「まだ自分をつねっているんだ 。BTSのJIN、JIMIN、V、JUNG KOOKとスヌープ・ドッグと一緒に曲を出すなんて信じられないよ。現実感がないんだ!」と熱いコメントを残しているのもそうだが、なんといってもMVで熱烈なBTSファンを演じていることからも窺える。

 BTSのコンサートに向けて様々な準備を進め、会場へと乗り込む、ARMYの日常を切り取ったかのような映像。ときには思わぬハプニングにも見舞われるけれど、それでも微笑ましいほどに心を高ぶらせている姿に、BTSがARMYにとってどれだけのハッピーをもたらしているのかがわかる。

 今後ソロ活動や他アーティストとのコラボレーションを通じて、さらに進化を重ねたメンバーが一堂に会するコンサートが楽しみでしかたない……そんなARMYの総意とも言えそうな本作。やはりライブで、この楽曲が歌われる日が待ち遠しいあまり、会場に走り出したい気分だ。(佐藤結衣)

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