どうにもヒロインに肩入れする声が聞こえてこない今週の「重子ママ攻略」だが、その陰には制作陣に対する批判が渦巻いているようだ。
「おそらく制作陣は、《意地悪な重子ママと、虐げられている嫁候補の暢子》という対立軸を設定したうえで、暢子がけなげにお弁当やご馳走を振る舞うことで、重子ママの心が動くという筋書きにしたいのでしょう。しかし視聴者の目に映るのは、重子ママの都合などお構いなしで自分の気持ちだけを押し付ける暢子の身勝手ばかり。そういったすれ違いが生じるのも結局のところ、昭和世代のオジサンたちだけで物語を作っているところに根本的な原因が潜んでいるのではないでしょうか」(前出・女性誌ライター)
そもそも電車の乗り方さえ分からない箱入り娘の重子であれば、あまゆのような大衆居酒屋には生理的な嫌悪感を抱きがちなもの。「こんな不潔なところで食事なんてできない」というのは、それこそ昭和のお嬢様には珍しくなかった話だ。
しかし居酒屋大好きな制作陣は、美味しい料理さえ用意すれば、人の心を動かせるとでも思っているのだろうか。それこそ暢子と和彦が拒否している「価値観の押し付け」にほかならないのだが…。