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年間4.6万円節約できる!豚こま肉の下味冷凍&アレンジレシピ5選

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教えてくれた人

冷凍王子/西川剛史さん
冷凍生活アドバイザー養成講座 監修・講師/野菜ソムリエプロ。大学で食品栄養学を専攻し、学生時代から冷凍食品に魅了される。冷凍食品メーカー、冷凍食品販 売会社の商品開発部門などで勤務。冷凍食品会社で経験したことや独学での実験に基づく知識を生かし、現在は冷凍に関する第一人者として、テレビ・雑誌・ラジオなどでも幅広く活躍。

時短、節約、コクアップ…下味冷凍はメリットだらけ!

下味冷凍とは文字通り、肉や魚に味をつけて冷凍保存するテクニック。じつは、普通に食材を使用するよりメリットがあると言います。冷凍のスペシャリストである西川さんに、その理由を詳しくお聞きしました。

「下味冷凍術を覚えてしまえば、毎日の料理が格段にラクになりますよ。表の通り、事前にまとめて味をつけて冷凍・準備をしておくことで “時短” になり、年間にすると52時間も調理時間に差が生まれることが分かったのです。

また、食材が安いときにまとめ買いをして下味冷凍をすれば “節約” にもつながります。使い切れずに破棄するのも防げ、週末に1週間分まとめ買いをして下味冷凍をした場合、年間で約46,520円節約できるという結果がでました」

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「さらに、下味冷凍することで複合的な味わいが増し、 “コクアップ” が期待できます。味覚について研究をしている『味香り戦略研究所』が下味冷凍で味わいに変化があるか、鮭、豚肉、鶏もも肉、鶏むね肉の4種類で実際に検証したところ、すべて味の深みと厚みが増す結果となりました。

ちなみに、今回ご紹介する豚肉は、味の深みが22%、味の厚みが25%アップしたんですよ。このように下味冷凍はメリットだらけなんです!」

ここからは、西川さんおすすめの「豚こま肉を使う下味冷凍レシピ5選」をご紹介します。どれも簡単でアレンジのしやすいものばかりですよ。

おいしく作るために。下味冷凍 5つのルール

1. 調味液で食材の表面をコーティングして冷凍する
2. 糖分を含んでいる調味料を加える(みりんやはちみつがおすすめ)
3. 油分を含んでいる調味料を加える(オリーブオイルや米油がおすすめ)
4. 保存袋に入れたら空気をできるだけ抜いて口を閉じる
5. なるべく均等な厚さに薄く広げて、平らな状態で冷凍する

「肉や魚は切った断面から乾燥や酸化が進みます。食材を調味液でしっかりコーティングして乾燥と酸化を防ぎましょう。糖分は保水力により食材がしっとりジューシーに、油分は乾燥防止に効果的で、どちらも仕上がりをおいしくするポイントです。薄く均一にし、空気をしっかり抜いて保存することで、スピーディーにムラなく冷凍・解凍ができますよ」

1. 豚こま肉+焼き肉のたれ

調理時間:約5分
保存期間:1か月以内

「手間なし、失敗なし!豚こま肉と焼肉のたれのみで作る、とても簡単な下味レシピです。焼く肉のたれにはしっとりジューシーに仕上げる糖分が含まれ、味もしっかり決まります」

材料(作りやすい分量)

・豚こま肉……200g
・焼肉のたれ……大さじ2杯

「焼肉のたれはお好きなもの、家にあるもので大丈夫ですが、私のおすすめは『エバラ黄金の味 甘口』。風味豊かで万能なので活用しています」

作り方

1. 豚こま肉についている水分をペーパータオルで拭き取り、5cm幅に切る

2. 保存袋に豚こま肉と焼肉のたれを入れ、袋の上から揉んで全体に馴染ませる

3. 2の袋の空気を抜き、なるべく薄く平らに広げて冷凍する

おすすめアレンジ:豚こま肉の彩り野菜炒め

調理時間:約15分

「野菜と炒めるだけで彩り豊かなひと皿が完成します。焼肉のたれが野菜ともよく絡み、旨みを引き出しますよ。解凍いらずで作れるのもポイントです!

ごはんとも相性の良い下味レシピなので、おにぎりの具材やライスバーガーにしてもいいですね」

材料(2人分)

・下味冷凍(豚こま肉+焼き肉のたれ)……全量
・冷凍ブロッコリー……8個(約160g)
・ミニトマト……6個
・オリーブオイル……小さじ1杯

作り方

下味冷凍を凍ったまま手で割り入れている様子

1. ミニトマトはヘタを取って半分に切る

2. フライパンにオリーブオイルをひき、冷凍豚こま肉+焼き肉のたれを凍ったまま手で割り入れる

3. ミニトマトと冷凍ブロッコリーを上にのせてフタをし、中火で4分蒸し焼きにする

4. フタをとって豚こま肉をほぐし全体を炒め、豚肉に火が通ったら皿に盛る

2. 豚こま肉+しょうゆ+しょうが

調理時間:約5分
保存期間:1か月以内
「しょうゆ+しょうがベースのシンプルな味付けですが、朝昼晩いつでも活躍する万能な下味レシピです」

材料(作りやすい分量)

・豚こま肉……200g
a. しょうゆ……大さじ1杯
a. みりん……大さじ1杯
a. 酒……大さじ1杯
a. おろししょうが……大さじ1杯
a. ごま油……小さじ1杯

作り方

1. 豚こま肉についている水分をペーパータオルで拭き取る

2. 保存袋に(a)の材料を入れてよく混ぜ合わせ、豚こま肉を加えてもみ込む

3. 袋の空気を抜き、なるべく薄く平らに広げて冷凍する

おすすめアレンジ:豚こま肉の生姜焼き

調理時間:約15分(解凍時間除く)

「王道の生姜焼きを豚こま肉で。調味液につけて冷凍することで、豚肉の繊維が壊れてやわらかくなり、下味もしっかりつきます。普通に作るよりも簡単に味わい深く、しっとり仕上がりますよ。

さまざまな食材と相性が良い味付けなので、野菜と炒めてもいいですし、しょうがの風味を生かしたスープにもアレンジできます」

材料(2人分)

・下味冷凍(豚こま肉+しょうゆ+しょうが)……全量
・キャベツ……適量(千切り)
・トマト……適量(くし切り)

下準備

冷蔵室で全解凍している様子

・下味冷凍(豚こま肉+しょうゆ+しょうが)を冷蔵室で全解凍しておく

作り方

1. 解凍できたら豚こま肉だけをフライパンに出し、調味液は袋に残しておく

2. フライパンを中火にかけ、豚こま肉を焼く

3. 豚こま肉に火が通ったら、残しておいた調味液をまわしかけ、水分を飛ばす

4. たれにとろみが出たら皿に盛り、千切りしたキャベツ、カットしたトマトを添える

3. 豚こま肉+コチュジャン

調理時間:約5分
保存期間:1か月以内

「この下味冷凍を使うだけであっという間に韓国風料理が完成!丼ものや麺類の具材など、さまざまな料理のアクセントになる味わいです。普段の食卓だけでなく、ちょっとしたおつまみにも活躍しますよ」

材料(作りやすい分量)

・豚こま肉……200g
a. しょうゆ……大さじ2杯
a. みりん……大さじ2杯
a. 酒……大さじ2杯
a. コチュジャン……大さじ1杯
a. 砂糖……小さじ2杯
a. おろしにんにく……小さじ1杯

作り方

1. 豚こま肉についている水分をペーパータオルで拭き取り、4cm幅に切る

2. ボウルに(a)の材料を入れてよく混ぜ合わせ、豚こま肉を入れてさらに混ぜる

3. 2を保存袋に調味液ごと入れて空気を抜き、なるべく薄く平らに広げて冷凍する

おすすめアレンジ:豚の韓国風ピリ辛炒め

調理時間:約15分(解凍時間除く)

「パパッと野菜と炒めるだけで簡単。ごはんが進むピリ辛おかずの完成です。味付けの調整が不要で、肉にもしっかり味が入っているのがうれしいポイント。

この下味冷凍を使って、チャーハンやスープを韓国風にしたり、ビビンバっぽくアレンジしたりするのもおすすめです!」

材料(2人分)

・下味冷凍(豚こま肉+コチュジャン)……全量
・玉ねぎ……1/2個
・にんじん……1/5本
・ニラ……1束(100g)
・ごま油……小さじ2杯
・白いりごま……小さじ1杯

下準備

・豚こま肉+コチュジャンを冷蔵室で全解凍しておく

作り方

1. 玉ねぎは1.5cm幅のくし切りに、にんじんは短冊切りに、ニラは5cmの長さに切る

2. フライパンにごま油を入れ中火にかけ、玉ねぎとにんじんを炒める

3. 野菜がしんなりしたら全解凍した豚こま肉(豚こま肉+コチュジャン)を加えて、ほぐしながら炒める

4. 豚こま肉に火が通ったら、ニラを加え手早く炒める

5. お皿に盛り、白いりごまをふる

4. 豚こま肉+ケチャップ

調理時間:約5分
保存期間:1か月以内

「甘酸っぱいケチャップ味の下味レシピ。お子さんも大好きな味付けですよね。洋風にも、中華風にも、工夫次第でさまざまなメニューにアレンジできますよ」

材料(2〜3人分)

・豚こま肉……300g
・ケチャップ……大さじ4杯
・玉ねぎ(すりおろし)……大さじ2杯
・塩こしょう……少々

作り方

1. 豚こま肉は塩こしょうをふって軽くもむ

2. 保存袋にケチャップと玉ねぎを入れてよく混ぜ、豚こま肉を加えてよくもみ込む

3. 袋の空気を抜き、なるべく薄く平らに広げて冷凍する

おすすめアレンジ:豚こまケチャップのピザ風

調理時間:約15分(解凍時間除く)

「おすすめは豚こまで作るピザ風アレンジです。色合いがきれいで、食卓が華やかになること間違いなし!ホットプレート/フライパン用のホイルやシートを使えば洗い物も片付けもラクに済みますよ。

ほかにも、酢豚風やじゃがいも炒め、ポークストロガノフなど、ケチャップの酸味がアクセントになる食べやすいアレンジが作れます」

材料(4人分)

・下味冷凍(豚こま+ケチャップ)……全量
・玉ねぎ……1/2個(約100g)
・ズッキーニ……1本(約100g)
・バター……10g
・塩こしょう……少々
・小麦粉……小さじ2杯
・ピザ用チーズ……60g
・プチトマト……4個
・バジルの葉……適量

下準備

・下味冷凍(豚こま+ケチャップ)を冷蔵室で全解凍しておく

作り方

1. 耐熱容器に1cm角に切った玉ねぎ、ズッキーニを入れ、バターをのせる

2. 1をラップでゆったりとフタをして電子レンジ500Wで約5分加熱し、 塩こしょうを軽くかける

3. 全解凍した豚こま肉(豚こま+ケチャップ)を食べやすく切り、なるべく広げて全体に小麦粉をまぶす

4. 3を半量ずつ、直径20cm程度の円形に広げる

5. 4に上から加熱した玉ねぎとズッキーニ、ピザ用チーズを半量ずつのせる

6. 予熱したホットプレート(フライパンでもOK)に 5をのせてふたをし、4~5分、豚こま肉に火が通りチーズがとけるまで焼く

5. 豚こま肉+しょうが+にんにく

調理時間:約5分
保存期間:1か月以内

「にんにくとしょうががきいた、パンチのある下味レシピです。中華風の炒めものや、ガツンとくるスタミナ系などに活用できます」

材料(2〜3人分)

・豚こま肉……300g
a. しょうゆ……大さじ2杯
a. 酒……大さじ2杯
a. みりん……大さじ2杯
a. にんにく(すりおろし)……小さじ1杯
a. しょうが(すりおろし)……小さじ1杯

作り方

1. 保存袋に(a)の材料を入れたら混ぜながらよくもみ、豚こま肉を入れてさらにもみ込む


2. 保存袋の空気を抜き、なるべく薄く平らに広げて冷凍する

おすすめアレンジ:黒酢風味の五目うま煮

調理時間:約15分(解凍時間除く)

「黒酢風味の五目うま煮は、いちから作るとなると少し面倒ですが、下準備をしておけばラクに作れちゃいます!あとはパンチのある味わいを生かして、ホイコーローやスタミナ丼にアレンジするのもいいですね」

材料(2〜3人分)

・下味冷凍(豚こま+にんにく+しょうが)……半量
・白菜……1枚(100g)
・チンゲン菜……1株(100g)
・にんじん……30g
・干ししいたけ……2枚
・うずらの卵(ゆでたもの)……6個
・サラダ油……大さじ1杯

a. 干ししいたけのもどし汁+水……100cc
a. 黒酢……大さじ1杯
a. 酒……大さじ1杯
a. 鶏がらスープのもと(顆粒)……小さじ2杯
a. 砂糖……小さじ2杯

b. 水……大さじ1杯
b. 片栗粉……小さじ2杯
b. ごま油……少々

下準備

・下味冷凍(豚こま+しょうが+にんにく)は冷蔵室で全解凍しておく

・干ししいたけに水100ccを加え、冷蔵室で戻しておく

作り方

1. 白菜は4~5cmのざく切り(軸の厚い部分はそぎ切り)、チンゲン菜は葉先を3~4cm長さに切り、根元は縦4~6等分に切る

2. にんじんは1cm幅の短冊切りに、干ししいたけは薄切りにする

3. 豚こま肉(豚こま+しょうが+にんにく)は大きければ、食べやすい大きさに切る

4. 中華鍋などにサラダ油を熱して豚こま肉を炒め、7割ほど火が通ったら野菜を火の通りにくい順に加えて炒め合わせる

5. 合わせた(a)とうずらの卵を加えて全体を混ぜ、3分ほど煮る

6. (b)の水溶き片栗粉を加えて全体をよく混ぜ、とろみをつける

7. ごま油をまわしかけてひと混ぜし、火を止める

下味冷凍をうまく活用して、時間と心にゆとりを

「比較的安く手に入る豚こま肉の下味冷凍は、覚えておけば日々の料理に大活躍するのではないでしょうか。豚こま肉は、細かく切られて断面が多い分、傷みやすい食材です。スーパーでも早めに購入をし、その日のうちに調理するのがベストと言えます。安くなってるものや夕方以降に買う場合も下味冷凍は可能ですが、早めに調理をしてくださいね」

また、下味冷凍をしておくことで、忙しいときに買い物に行かなくて大丈夫、いざというときは冷凍ストックがあるといった安心感にもつながります。上手に下味冷凍を活用して、時間と心にゆとりを作りましょう!
取材・文/内山 栞(macaroni 編集部)
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