「2014年の『失恋ショコラティエ』(フジテレビ系)、2018年の『アンナチュラル』(TBS系)など、多くの主演作品が中国でもヒットしてきました。日本のドラマは、とくに中国の若い女性に人気なんです」
事実、アンケートでは「顔がきれい」(北京・20代女性)、「憧れの存在」(上海・30代女性)など、女性から圧倒的な支持が集まった。
「中国では、背が高く、目鼻立ちがはっきりとしたモデルタイプの女性が人気です」と語るのは、中国在住のライター・もがき三太郎氏だ。
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「石原さんは、くっきりした顔立ちに加え、優しい笑顔も併せ持っています。中国人が抱く日本人女性のイメージは、気立てがよくておしとやかというもの。その点、石原さんは外見がモデルタイプなのに優しそうで、2つの要素を持っているのです。
一方、上戸彩さん(37位)などは “かわいいキャラ” が強すぎたため、票が伸び悩んだのでしょう」
小松菜奈(25)や天海祐希(53)のような、典型的な “モデル系” 美女が、上位にランクインするのもうなずける。また、正反対のタイプに見える橋本環奈(22)が5位なのは、10代・20代の支持を集めて大健闘したためだ。
長澤まさみ(33)を抑えて3位に食い込んだのは、元AV女優の蒼井そら(37)だ。男性から多くの支持を集め、むしろ「日本の女性芸能人は、蒼井そらしか知らない」という人も多いようだ。さらに現役AV女優の波多野結衣(33)も、12位にランクインした。
「蒼井さんは『蒼老師(蒼井先生の意味)』の愛称で親しまれていますし、波多野さんは、台湾の代表的な女優リン・チーリンにそっくりだと評判です。
でも日本からすると、2人ともひと世代前のAV女優。なぜ彼女たちが今でも人気なのかというと、いまだに次のスターが生まれていないからです。風紀の乱れを理由とした中国当局による締めつけが厳しくなり、アダルトグッズの見本市なのに、日本のAV女優をゲストで呼べない事態になっています」(もがき氏)
6位の浜崎あゆみ(42)は、さすが「アジアの歌姫」だ。「日本語の歌があまり入っていない中国のカラオケにも、浜崎さんの曲だけは必ず入っています」(初田氏)というから、納得の上位ランクインだ。
では、このランキングに載るような女性芸能人は、中国でどれくらい儲けられるのだろうか。
「中国の芸能界のギャラは、破格の高さです。約23億円の脱税が発覚したファン・ビンビン(39)は、2017年の所得が40億円あったと報じられました。人気俳優はドラマ1話で1000万円という話もあります。中国の長編ドラマは全80話のものもあるので、1本8億円もらえる計算です」(もがき氏)
だが、政治的なリスクがあまりに高いという。
「2016年に韓国が対中国用の高高度防衛ミサイルの導入を発表すると、中国国内からK-PОPが一掃されました。日中間で何かあれば、当局によりすぐにタレント生命が絶たれますよ」(同前)
どうか皆さん、日本にとどまってほしい……。次のページでは、ランキングの全容を公開する。
6位の浜崎あゆみ。同じ「アジアの歌姫」では、宇多田ヒカルが27位にランクインしている(写真・朝日新聞)
【中国人男女292名に聞いた「好きな日本の女性芸能人」】
●1位:74票/石原さとみ
●2位:43票/新垣結衣
●3位:21票/蒼井そら
●4位:20票/長澤まさみ
●5位:17票/橋本環奈
●同6位:14票/
・浜崎あゆみ
・福原愛
●8位:13票/小松菜奈
●9位:11票/山口百恵
●同10位:10票/
・天海祐希
・綾瀬はるか
●同12位:8票/
・北川景子
・波多野結衣
・広末涼子
●同15:7票/
・松嶋菜々子
・水原希子
●同17位:6票/
・酒井法子
・佐々木希
・花澤香菜
・永野芽郁
・吉沢明歩
●同22位:5票/
・有村架純
・工藤静香
・倉木麻衣
・中森明菜
・浜辺美波
●同27位:4票/
・上野樹里
・宇多田ヒカル
・Koki,
・鈴木保奈美
・深田恭子
・藤原紀香
・堀北真希
・三上悠亜
※アンケート調査は複数の現地ライターを通じて2週間にわたりおこなった。「日本の女性芸能人」を尋ねているのに、K-POPアイドルの名前が挙がることも多かった
(週刊FLASH 2021年6月8日号)