ターボチャージャーのメリット・デメリット
ターボのメリット
ターボの最大のメリットは、小さい排気量でも大型のエンジンと同じようなパワーが得られることです。
また、パワーアップをするときに、マフラー交換などの排気系部品の交換、ターボの制御を変更するといったことで、簡単にパワーを上げることが可能になります。
エンジンが、どの程度の圧力まで耐えられるかという問題さえクリアできれば、タービン次第でどこまでもパワーが上げられる仕組みといってよいでしょう。
最新のターボは燃費が悪くない!
近年の高圧縮エンジンでは、パワーアップを目的としたタービンの使われ方はされておらず、燃費を意識したセッティングになっています。
一昔前までいわれていた、ターボは燃費が悪いという時代は、既に終わりを告げているといえます。
税金も安くなる!財布にも優しい
ターボを搭載することで排気量が小さくなった場合、自動車税も安くなります。また、ハイブリッドシステムやディーゼルエンジンに比べて、コストが低いのも魅力です。
ターボのデメリット
基本となるNAエンジン(一般的なエンジン)に比べ、部品が増えるため車体重量が重くなりがちです。車種にもよりますが、ターボなどの補器類だけで数十キロの差が生じます。
最近の車は、少しでも車重を軽くして燃費を向上させようとした結果、スペアタイヤの搭載を嫌うほど重量に敏感になっています。そのため、補器類による数十キロの増量はメーカーにとっては大きいのでしょう。
低回転時には十分な効果が発揮できない「ターボラグ」が発生することも
ターボチャージャーはエンジンの排気を利用してタービンを回すため、排気の出にくい低回転時はタービンを回すための十分な力が得られません。
そのため、アクセルを踏み込んだ際にターボが効き始めるまでに遅れが生じてしまいます。これを「ターボラグ」といいます。
しかし、最近では「ツインスクロールターボ」といって排気をタービンに送る流路を2つに分けることで、低回転時でもターボの力が得られるようになりました。
ツインスクロールターボとは?構造や仕組みと搭載車種をご紹介!
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ターボチャージャーを初めて搭載した車は?
BMW 2002 1973年モデル
ターボを初めて搭載された車とされるのが、BMW 2002という車です。
BMW2002は、世界がオイルショックの影響を受けていた1973年開催のフランクフルトモーターショーで発表されました。
BMW 2002のターボチャージャー搭載エンジンの図
ターボはもともと空気の薄い上空で、安定した空気量を確保するための飛行機の部品でした。それが、地上ではパワーアップに使われることになり、自動車レース活動で実用化に向けボルシェやBMW、ボルボなど競争が激化します。
そのため、ターボ=レースといったイメージが定着し、高性能や、スポーツカーといったイメージが先行するようになったと言われています。