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初音ミク、日本ネーミング大賞2023で最優秀賞に 出版界でも勢い衰え知らずのメディアミックスの歩み

Real Sound

   12月4日、日本ネーミング協会が主催する「日本ネーミング大賞2023」の表彰式が行われ、音声合成ソフトの「初音ミク」が最優秀賞を受賞した。初音ミクは、2007年に発売され、今年で16年目を迎えたが、未だに人気が衰えていない。人気が不動のものであることを裏付ける形となった。

  北海道札幌市に本社をおくクリプトン・フューチャー・メディアが初音ミクを登場した2007年は、ニコニコ動画の盛り上がりが頂点に達した時期であり、表現者の感性を大いに刺激した。当時のニコニコ動画にはミクのソフトを使った多くの作品が投稿され、現在に至るまで多くの音楽クリエイターが育っている。

  そして、初音ミクのキャラクターにも人気が集まった。イラストレーターのKEIがデザインしたキャラクターは斬新であり、コミックマーケットでは多くの二次創作が作られ、ニコニコ動画などネット上にもミクのイラストや動画があふれた。また、ミクはフィギュアの原型師の創作意欲をも刺激し、多くのフィギュアが発売された。現在もフィギュアの人気が突出して高い。

  特に、グッドスマイルカンパニーから発売された「ねんどろいど 初音ミク」は10万個以上を売り上げる大ヒット商品となり、ねんどろいどの知名度を飛躍的に伸ばした。また、そのねんどろいどのイメージをもとに制作されたミクの着ぐるみから、「ミクダヨー」なる派生形のキャラクターが生まれた。

  こうした派生キャラの多さも初音ミクの特徴であり、雪ミクは札幌を、北海道を代表するキャラクターの一人になっているし、桜ミクは青森県弘前市の「弘前さくらまつり」とコラボするなどしている。

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  出版界にとっても初音ミクは重要な存在であり、雑誌や単行本も多数発売されたほか、なんとキャラクターデザインを担当したKEIによる『メーカー非公式 初音みっくす』という漫画まで発売されている。ファミリーマートなどのコンビニとコラボして商品が発売された際もネットを騒がせるなど、メディアミックスの成功例としても名高い。

  現在では、学校の教科書にまで登場するなど、2000年以降の日本のネット文化の象徴的な存在として評価されている初音ミク。今後もネットメディア、そして出版界をにぎわせる存在であり続けることだろう。さらなるメディア展開を楽しみにしたい。

 
   

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