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現役ライターが暴露する「コタツ記事」の仕組みと裏側、大手マスコミも抜け出せない魔の魅力

ロケットニュース24

読者、メディア側の人間からも忌み嫌われがちな「コタツ記事」。Wikipedia

「ジャーナリスト、ライターが現地に赴いて調査を行ったり取材対象者に直接取材したりすることなく、インターネットのウェブサイト、ブログ、掲示板、SNS、テレビ番組などのメディアで知り得た情報のみを基に作成される記事である」

と解説があるように、芸能人のブログやSNS投稿、テレビ・ラジオ発言などをそのまま書き起こしたような記事で、「コタツに入ったまま書ける」ことからそう呼ばれる。

大手スポーツ紙や週刊誌のWEB媒体から個人レベルのブログまで、今や秒単位でコタツ記事が量産されている。そして筆者もそんなコタツ記事を書き、編集して生計を立てる人間の1人だ。

本記事では昨今のコタツ記事、特に芸能・エンタメ系のコタツ記事がどのように作られているか、当事者である筆者がひも解いていきたい。

・テレビ、ラジオ、SNSでネタ探し

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最も簡易なネタ探しのやり方が芸能人のテレビ・ラジオ発言、ブログやSNS投稿の書き起こしだろう。

「バラエティ番組で芸人の〇〇がこんな暴露をし、共演者からツッコミの嵐」、「あのドラマの第×話はこんな展開となった」――ニュースサイト、SNSを見ていると嫌でもそんな記事が流れてくる。

芸能人の発言をただ書き起こしただけの記事はスポーツ紙系が得意としている。

どんなに深い時間のラジオ番組の発言であっても、数分後にはもう記事になっている。24時間体制で番組や芸能人のSNSをチェックしている記者、ライターがいるのだ。

テレビ・ラジオ発言を単純に書き起こすだけではなく、そこから別のネタと組み合わせて記事を作ることも少なくない。

「バラエティ番組で芸人の〇〇がこんな暴露をし、共演者からツッコミの嵐 過去にはあんな告白までしていた」といったように、直近のテレビ・ラジオ発言と過去の言動やSNS投稿を掘り返して、他メディアと違った切り口で記事を出そうと、コタツ記事の中ではまだ向上心が感じられるタイプの記事だ。

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