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フィリピンにも醤油があるって知ってた? 『シルバースワン ソイソース』を試してみた結果、一番おいしい料理は…

ロケットニュース24

うっすらと茶色がかってはいるものの黒に近く、日本で言うとたまり醤油に近いのかもしれない。匂いと味は香ばしさを帯びているようで、繊細というよりも太くてストレートな印象。

家にあったヤマサの生醤油と比べると違いは歴然だ。

なめてみるとシルバースワンの方がドシンと強い味(悪く言えば単調)で、ルーツとしては似ていそうなんだけど明らかに違う調味料に仕上がっている。

例えるならば、フィリピンで出会った自分のソックリさんと 日本で生まれ育った自分ぐらいに違う。顔は多少似ていたとしても、おそらくフィリピンの自分の方が明るくてフレンドリー、表情も豊かでザックリとした性格をしているハズ。

──何を言っているかわからないかもしれないが、シルバースワンの醤油と日本の醤油の間にはそんな違いがあるような気がした。

・調味料は文化

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独特な香りの影響だろうか。シルバースワンは刺身との相性がそれほどよくなくて、魚の甘みと旨みが塩味でかき消されてしまう。

これじゃあ日常使いできそうにない。いくら材料が似ている同ジャンルの調味料とはいえ、やっぱり日本人の口には日本の醤油が合うんだろうなぁ。

──ところが、そう結論付けた翌日のこと。

昼食に焼き飯を作っていた時、ふと「シルバースワンが合いそうだな」と直感。ニンニク・ショウガと炒めて焦がし、使ってみた。

これが大正解で、ガツンと気の強そうな味が焼き飯にピッタリ。「シルバースワン最高じゃん!」と思えたのだ。

……ハッ! つまるところ 先日醤油が口に合わないと感じたのは、単純に筆者の使い方が悪かっただけなんじゃないだろうか。

そう感じたなら、現地の料理を作ってみるしかない。

参考にしたのは、フィリピン政府観光省のwebサイトに載っている「パンシット・ギサド」というフィリピン風焼きそば。

詳しい作り方は公式ページを見てもらいたいのだが、中華麺ではなく春雨を使い、肉・海鮮・野菜とともに醤油で炒めて 最後にレモンを絞る。

……と!

これがめちゃくちゃ旨かったのだ!!!!

あぁ、刺身につけて「口に合わない」と思っただなんて、どれだけナンセンスなのだろう。

醤油のガツン、肉・エビの旨み、春雨のちゅるっと食感、レモンの爽やかさ。すべてのピースがキレイにはまった。

調味料は文化。自分の価値観の中で使ってみるのではなく、その国の料理を丸ごと試さなければ 本当の実力はわからないんだな。

参考リンク:フィリピン風焼きそば「パンシット・ギサド」
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.

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