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災害時の洗濯どうする? 便利なグッズと洗濯物を減らす工夫を紹介!

防災ニッポン

重曹は普通の洗濯洗剤と違って無臭なので、臭いに敏感な人にも良さそうです。また、重曹は消臭効果もあり、簡易トイレの消臭剤としても災害時に活躍します。1つ持っておくと便利です。

市販の洗濯バッグを使う

以前、防災ニッポンで紹介した製品とは違いますが、今回はこちらの洗濯バッグでチャレンジしてみます。私はネットショップで1670円(税込み)で購入しました。

花王 アタック どこでも袋でお洗たく

プラスチック製の洗濯バッグが1枚と、10gの液体洗濯洗剤3包が付属しています。

ジッパー付きでマチが広く自立するバッグ

洗濯バッグはジッパー付きで、マチが広く水を入れると自立します。水の目盛がついているのも便利です。袋のサイドにねじ式のキャップが付いており、ジッパーを閉めたまま水を排出できるようになっています。

「もみ洗いのときは衣類を少なめに」

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パッケージに記載されている洗濯バッグに入る衣料の目安は以下のとおりです。ただし、「もみ洗いするときは衣類を少なめに調整する」と但し書きがあります。

・タオル(小)2枚、靴下2足、パンツ2枚
・大人用ズボン1枚

【洗濯方法】
(1) 水と洗剤をバッグに入れる(もみ洗いの場合は水約1L)
(2) 洗濯物を入れる
(3) もみ洗いするか、もしくは30分~1時間程度つけ置きする
(4) キャップを外して排水する
(5) 水を入れて泡が残らなくなるまですすぐ(付属の洗剤の場合はすすぎ1回でOK)
今回はTシャツ1枚をもみ洗いしました。水5Lに対して、洗剤はティースプーン1杯が目安だそう。今回は水1Lなので、ティースプーン1/5を目安に入れてみました。
自立するしっかりした厚手のバッグで排出口もついていて扱いやすかったですが、もみ洗いするには袋が固いと感じました。
洗剤は1回量が小分けになっているわけではなく、しかも液体なので一度開けた後の保管に困りそうです。クリップを一緒に用意しておくと良さそうです。

どちらがより節水になる? 汚れが落ちる?

【水の使用量】
・重曹
使った水の量はトータルで1.5Lほどでした。重曹を溶かすのに300ml、すすぎには水600ml程度を2回使いました。

・洗濯バッグ
トータル2Lほどを使いました。もみ洗いに1L、すすぎに1Lです。

今回の場合、節水になったのは重曹のほうでした。

【汚れ落ち】

今回は、水性の汚れとしてしょうゆ、油性の汚れとしてラー油のシミをつけました。2つの方法ともに2分間もみ洗いをした結果、どちらとも水性のしょうゆの汚れはきれいに落ちていましたが、油性のラー油の汚れは落としきれませんでした。
洗濯後のラー油のシミを比べてみます。

右が重曹で洗濯したもの、左が洗濯バッグです。洗濯バッグは、やはり洗濯に特化した洗剤を使っているので重曹よりも汚れが落ちていた印象です。

今回はこれまでに防災ニッポンで紹介した2つの方法を比較してみましたが、市販の洗濯バッグで重曹を使って洗濯したり、ポリ袋で洗濯用洗剤を使ったりしてももちろんOKです。

洗濯バッグ・ポリ袋、重曹・洗濯用洗剤の組み合わせは、状況によって選ぶのが良さそうです。例えば、洗濯物の量が多いならポリ袋のほうがお勧めですし、油汚れを落としたいなら、洗濯用洗剤を使うと良さそうです。

なお、今回使った洗濯バッグでは大人用ズボン1枚程度しか入りません。洗濯物の量があるなら、大きいポリ袋を用意したり、何度も洗濯することをふまえて、より耐久性のある洗濯バッグを選んだり、ポリ袋を多めに用意しておくと良いですね。

洗濯物を少なくする工夫

災害時に洗濯物を増やさない工夫も考えておくと洗濯回数を減らすことができます。

・使い捨てショーツやパンティライナーを使う

パンティライナーを活用して汚れが下着に直接つかないようにしましょう。使い捨てのショーツも役立ちます。

東日本大震災では女性特有の症状として外陰炎になった女性が多かったことが指摘されています。女性は特に下着を清潔に保つことに気を配る必要があります。

・子どもの食べこぼし防止にはエプロンを

子どもの食事には食べこぼしがつきもの。食事用エプロンを使うことで、なるべく服に汚れが付かないようにできます。

・消臭スプレーの活用

洗濯がいつも通りにできないと、衣服から漂う臭いが気になることもあるでしょう。そんなときは衣服用の消臭スプレーを活用するのも良いアイディアです。

災害時の洗濯物対策がオススメ!

これまでの震災でも洗濯ができずに苦労した被災者が多くいました。水がぜいたくに使えない環境ではいつも通りの洗濯は難しくなってしまいますが、できるだけ備えを事前にしておくと、いざというときに心強いものです。断水時でもできる洗濯方法を検討し、必要なアイテムを揃えておきましょう。

<執筆者プロフィル>
シマサキアヤ
フリーランスライター

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