「扶助」とは、乗馬の用語で馬に合図を送ることを意味します。しかし、一言に扶助と言っても、さまざまな種類や使い方があります。積極的に動かしていくときの扶助、少しゆっくりしてほしい時の扶助、止まってほしい時の扶助など、そのときの馬の状況によって、同じ推進でもどのような扶助を使っていくのか、乗り手が随時、判断していかなくてはなりません。今日は扶助について、詳しくみていきましょう。
脚扶助
扶助といえば、「脚」。基本的な扶助ですが、その分、奥が深い扶助でもあります。まず、脚の位置ですが、頭、腰、踵が一直線上になるように座ります。この乗馬の基本的な姿勢をとったときに、踵が腹帯の少し後ろあたりにくるように鏡で姿勢をチェックしましょう。
強さを使い分ける
また、単純に脚で扶助を入れると言っても、馬体に脚全体をくっつけるものから、踵で圧迫したりキックするところまで、あらゆる強さで使いわけることがポイント。乗馬では、扶助を大きく使いすぎない方がよいとされているので、できるだけ弱い力で馬を動かしたいところです。最初から強い脚を使うのではなく、弱いところから反応するところまで徐々に強さをあげていき、必要最小限の力で動かせるようにします。そうすることで、乗り手も余計な体力を使いません。
メリハリをつける
さらに脚の強さにメリハリをつけることも大切です。ずっと同じ強さで脚を入れられると、馬の感覚が麻痺をしてしまい、結果的にどんどんと脚を強くしていかないとなりません。時間が経つにつれて、より弱い脚でも動いてくれるような反応の良さを引き出せるのが理想です。そのためには、馬が扶助を受けて、反応してくれたら扶助を一旦、止めます。止まりそうになったり、歩度が落ちてしまいそうになったりしたら、再度、反応するまで扶助を入れるようにしましょう。これを続けていくと、馬が「動けば乗り手が扶助を止めてくれるけど、さぼると脚が入る」と覚えてくれるので、自分から動いてくれるようになり、反応が良くなっていきます。
広告の後にも続きます
馬術入門(26)【~馬にたずさわる人全てが調教者~84】 (jodhpurs.jp)
乗馬用語『扶助(合図)』の種類・使い方と本当の意味とは!? ~まだこんな扶助使っていますか?~│馬uma サポート (wagian.work)