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飛び級できる!? A代表に呼びたいU-23サッカー日本代表選手6人。将来有望の若武者たち

フットボールチャンネル

 U-23マリ代表戦に出場こそしなかったものの、弱冠20歳でFC東京のキャプテンに就任した松木玖生はゆくゆく日本代表を牽引していく可能性を持った大器である。

 青森山田高校在学中から大きな注目を集めていた松木は、FC東京加入初年度の2022シーズンに高卒ルーキーながらいきなり開幕戦でスタメンデビューを果たす。それから現在に至るまでFC東京の主力であり続け、昨年11月にはAFC年間最優秀ユース選手賞を受賞、今やJリーグを代表する選手の1人となっている。

 松木の魅力はテクニックもさることながら、優れたフィジカル能力や豊富な運動量にある。守備において高いボール奪取能力を発揮し、FC東京では果敢なプレスバックやインターセプトを仕掛けている。ボールキープ力も抜群で、相手の寄せをはじき返してボールを前進させることができる。

 A代表はAFCアジアカップ2023からワールドカップ2次予選の北朝鮮代表戦に至るまで、球際に強くフィジカル能力の高いチームに苦しめられるシーンを多く見せてきた。そんな中で、中盤においてフィジカルで優位性を持つことのできる松木は、日本の弱みを解消する上で重要な存在となるかもしれない。

●MF:藤田譲瑠チマ

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生年月日:2002年2月16日
所属クラブ:シント=トロイデン(ベルギー)
23/24リーグ戦成績:20試合1得点1アシスト

 苦しいチーム状況の中、藤田譲瑠チマはU-23マリ代表戦に途中交代で投入されて、少ないプレー時間でも見せ場を作ることができていた。横浜F・マリノス在籍時の2022年にEAFF E-1サッカー選手権でA代表デビューを飾った逸材は、この年代屈指のMFであることを改めて示した。

 昨夏にマリノスからシント=トロイデンへ移籍した藤田は、当初は途中出場での起用が主だったものの、2024年になってからはスタメンの定位置を掴みつつある。運動量豊富な万能型MFである藤田は攻守においてチームの要となる存在だ。的確な予測で相手の攻撃を封じ、パスワークでも味方の攻撃の起点となる。

 U-23マリ代表でもその魅力は発揮されていた。藤田はピッチのいたるところに顔を出し、守備時にはインターセプトで相手の攻撃の芽を摘み、巧みな配球や推進力のあるドリブル、ボールキープ力でも違いを見せていた。ポテンシャル抜群の藤田がA代表にも定着することができれば、中盤の選手層がさらに充実したものとなるだろう。

●DF: 高井幸大

生年月日:2004年9月4日
所属クラブ:川崎フロンターレ
23/24リーグ戦成績:2試合0得点0アシスト

 川崎フロンターレ所属のDF高井幸大は今回のU-23日本代表メンバーの中で最年少の19歳であったが、落ち着いたプレーで存在感を示すことができていた。

 川崎の育成組織出身の高井は17歳でトップチームとプロ契約をかわした逸材で、2023シーズンからJ1やAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の舞台でも起用されるようになる。192cmの長身で競り合いや空中戦で強さを発揮し、優れた足元の技術とパスセンスでビルドアップでも大きく貢献することができる。Jリーグ公式データによると1試合平均自陣パス数が63.5とリーグ3位の数字になっており、高井が起点となって配球を担っていることがうかがえる。

 U-23マリ代表との一戦でも高井の持ち味は発揮されていた。相手の攻撃の芽を摘み、ボールをさばきながら効果的な縦パスを突き刺すシーンを見せた他、フィードでチャンスを創出した。恵まれたフィジカルと優れたビルドアップ能力をあわせ持った高井がこのまま成長を遂げれば、A代表でも稀有なタレントとなることができるだろう。

●MF:平河悠

生年月日:2001年1月3日
所属クラブ:FC町田ゼルビア
2024リーグ戦成績:4試合1得点0アシスト

 FC町田ゼルビアに所属する平河悠は、今季初挑戦となるJ1でも高いパフォーマンスを発揮している。現在Jリーグで最も注目されている選手の1人だ。U-23マリ代表戦でもフリーキックからのこぼれ球を冷静に流し込んでゴールを奪った。

 山梨学院大学在学中から特別指定選手として町田で公式戦に出場していた平河は、大卒ルーキーとして臨んだ2023シーズンにブレイクした。リーグ戦35試合出場6ゴール4アシストをマークし、クラブのJ1初昇格に大きく貢献した。今季も第4節まで全試合にフル出場しており、町田の快進撃を支えている。

 左右のWGとしてプレーする平河の魅力はスピードにのったドリブルにある。縦への突破や鋭いカットイン、そこから繰り出される精度の高いクロスと多彩な攻撃バリエーションがあり、個で状況を打開することができる。また、走力を活かした強度の高い守備でもチームに貢献することができる。

 今季の平河は主に町田で左WGとして起用されている。負傷により三笘薫がA代表に招集されていない状況では平河の突破力が武器になるだろう。中村敬斗、前田大然とはタイプが異なる選手であるため、状況に応じた起用も可能だ。

●FW:藤尾翔太

生年月日:2001年5月2日
所属クラブ:FC町田ゼルビア
2024リーグ戦成績:4試合2得点1アシスト

 サッカーU-23日本代表の9番を背負うストライカー藤尾翔太は得点こそあげることはできなかったが、U-23マリ代表戦では前線で存在感を発揮していた。

 セレッソ大阪の育成組織出身の藤尾はトップチームでは出場機会に恵まれなかったが、2021年6月に水戸ホーリーホックに期限付き移籍すると得点力を発揮し始める。昨季にFC町田ゼルビアに加入して33試合出場8ゴールをマーク、今季J1でも第4節までに2ゴール1アシストと好調で、それが代表戦でも表れていた。

 藤尾は得点能力もさることながらポストプレーも魅力だ。U-23マリ代表戦では優れたフィジカル能力を活かしてボールをキープし、攻撃の起点となっていた。身体能力の高いアフリカ人選手にも通用する藤尾の存在は日本の武器となるだろう。

 A代表の2列目には堂安律や久保建英、南野拓実に三笘薫とタレントが多く揃っている。彼らを活かす上でも前線でボールを収めてチャンスを創出する働きがFWには求められる。J1第3節の鹿島アントラーズ戦では、平河悠へパスを中継してアシストを記録するシーンを見せた。こうした藤尾の強みはA代表にもマッチするはずだ。

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