1878年に設立、南イタリアのカンパーニャ州を代表する造り手「マストロベラルディーノ」。ワイン造りの歴史は18世紀半ばから続く、イタリアを代表する名門ワイナリーの一つだ。2024年2月、10代目オーナーのピエロ・マストロベラルディーノ氏が来日し、日本初輸入となる「スティレマ」シリーズについて話をした。
山のブドウ栽培から生まれる、エレガント、フィネス、フィニッシュ
畑の説明をする10代目オーナーのピエロ・マストロベラルディーノ氏
「マストロベラルディーノは、1700年から10世代続くワインメーカーです。イルピニア地方の中心に、260ヘクタールを超える畑を所有しています。畑は標高の高いところにあり、まさに山に広がるブドウ畑です」と話すピエロ氏。
ワイン造りにおいて大切にしているのは「エレガント、フィネス、フィニッシュの三つ」だと言う。
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「すべてのワインに共通するのがきれいな酸です。そしてフレッシュさとミネラル。火山性土壌由来のミネラルが、すべてのワインにおいて重要な要素となっています。さらに大事なことがあります、それは熟成のポテンシャルです」
だからこそ、果実の旨味とともにやや塩味を帯びた豊かな酸とミネラルに富み骨格のしっかりしたワインが生まれるのだ。
マストロベラルディーノのが大事にする三つの品種
国際品種へと植え替えるワイナリーが増加する中、マストロベラルディーノは、地元に根付く地ブドウに一貫してこだわり、カンパーニャのワイン造りの歴史や伝統を守ってきた。
「その中でも特に大事にしている品種が、フィアーノ、グレコ、アリアニコです」