津波の原因といえば地震を連想する方が多いのではないでしょうか。
実際、日本に大きな被害をもたらした大津波の多くは地震が原因です。中には、海外で発生した地震によって津波被害が発生するケースもあります。
しかし、津波は、地震だけがもたらす現象ではありません。地震以外の要因で津波が発生するケースもあるため、地震の有無にかかわらず、津波に関する情報が出た場合や、海の異変を感じた場合は、ただちに命を守る行動を取ることが大切です。
この記事では、津波が起こる原因や備えるポイントを紹介します。
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津波の原因
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津波は、海底が持ち上がったり沈んだりすることで海面が変動し、大きな波が発生して起こります。主に地震による地殻変動で発生しますが、火山や土砂災害が原因で起こる場合もあります。
ここでは、津波の原因を一つずつ解説していきます。
地震による津波
日本で発生する津波の多くは地震がもたらしています。地震が発生すると、海底が持ち上げられたり押し下げられたりします。その動きにより海水全体が上下に動き、海水の変化が四方八方に広がるため津波が起こります。
強風による高波のように海面付近だけの現象ではなく、海水すべてに影響を及ぼすことからエネルギーも大きくなります。地震による津波で大きな被害をもたらした例として、2011年の東日本大震災や1993年の北海道南西沖地震などが挙げられます。
火山による津波
津波は、活発な火山活動に伴って発生するケースもあります。海底火山の爆発や噴火によって生じた大気の乱れなどが原因で津波が発生しますが、近年の日本では、火山が原因で以下の津波が発生しています。