明治大の先発・蒔田 稔(3年=九州学院)
<第53回明治神宮野球大会:明治大5-1名城大>◇22日◇大学の部・準決勝◇神宮
明治大が序盤から加点し、6年ぶりの決勝進出を決めた。この試合、明治大の見どころはたくさんあるが、今回は強力な投手陣についてフォーカスしてみたい。
来年のドラフト候補にも挙がる明治大の速球派右腕・蒔田 稔投手(3年=九州学院出身)が先発してゲームメークに成功。5回1失点の好投で、勝利投手となった。
その立ち姿、投球フォームは中日のエース・柳 裕也投手(横浜高出身)の明治大時代を彷彿させる。
常時140キロ〜145キロ前後の速球は勢いがあり、先発ながら、145キロ前後の速球を連発する投球は見応えがあった。スライダー、フォークの切れ味も鋭く、23年のドラフト候補として期待感が持てる。
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2番手は右腕の渡部 翔太郎投手(4年=千葉黎明)も威力ある140キロ〜145キロの速球に、鋭く落ちるスライダーを武器に無失点に抑える。
8回からは左腕の石原 勇輝投手(3年=広陵)も角度のある140キロ前半の速球と、切れのあるスライダーを駆使して、1回無失点の好リリーフ。
9回裏には、左腕・千葉 汐凱投手(2年=千葉黎明)も140キロ前後の速球、キレのある変化球で無失点に抑え、強打の名城大打線を1失点に抑え、決勝進出を決めた。
改めて強力投手陣を印象づけた明治大。6年ぶりの明治神宮大会優勝まであと1勝だ。
(取材=河嶋 宗一)