ラストが衝撃だった美少女ファンタジー作品

●魔法騎士レイアース

『魔法騎士レイアース』は少女漫画雑誌「なかよし」でCLAMPが連載したマンガを原作としたTVアニメです。序盤はファンタジー世界でのRPGをモチーフとしたストーリーが展開されますが、徐々にシリアスな様相を帯びていき、第一部ラストの「どんでん返し」に、多くの視聴者が衝撃を受けました。

 東京タワー見学で偶然出会った中学2年生の少女・獅堂光、龍咲海、鳳凰寺風は、突如光に包まれ、異世界「セフィーロ」に召喚されてしまいます。神官ザガードにさらわれたエメロード姫を救出するために、3人は伝説の「魔法騎士(マジックナイト)」となって戦いの冒険に旅立ちます。試練を乗り越え魔法と巨大な魔神(マシン)を手に入れ、ザガードの手下を退け、ついにはザガード本人を打ち倒したのです。

 しかし実はザガードとエメロード姫は愛し合っており、愛する人を殺されたエメロード姫は復讐のため魔法騎士へ襲い掛かります。動揺する3人の少女は悲壮な真実を知り、心に深い傷を負いながらもエメロード姫を倒しましたが、周辺諸国を巻き込んだ戦いは激化の一途をたどるのでした。

 30年が経過した今なお非常に高い人気を誇る作品であり、昨年から原作連載開始30周年記念のキャンペーンが次々と展開されています。2024年7月に開催されるCLAMPの原画展でも、おそらく大きなウェイトを占めた紹介が行われるのは間違いないでしょう。