ゾロが表紙の『ONE PIECE Log Collection “WANOKUNI”』DVD(エイベックス・ピクチャーズ)

【画像】方向音痴のクセに!ゾロと関係性深い(?)美女たち(7枚)

ゾロの方向音痴は周りにも影響を与える!?

『ONE PIECE』のロロノア・ゾロは、世界一の大剣豪を目指す剣士です。ルフィからの信頼も厚く、麦わらの一味になくてはならない存在ですが、「極度の方向音痴」という弱点があります。

 ゾロの方向音痴は、ひとりで行動させないように仲間たちが必死になるレベルのひどさです。しかも徐々に悪化している様子で、読者からは「『空島編』からひどくなってない?」「『エニエスロビー編』はヤバい」との意見も上がっていました。

 そもそもゾロは一味入りする前から方向音痴だったようで、海に出た経緯を「ある男を探しにとりあえず海へ出たら自分の村にも帰れなくなっちまった」と語っています。これにはルフィも、「何だお前迷子か」とツッコミ。ただ、シロップ村やアーロンパークでの移動では、特に目立った問題は見せていませんでした。

 しかし、「偉大なる航路(グランドライン)」に入ってから立ち寄った島「リトルガーデン」では、つたの巻いている木を左と覚えて迷うという、かなりの方向音痴ぶりを発揮しています。そんなゾロに関して、一部のファンの間では「方向音痴は、あるポイントで悪化した」と考えられているようです。

 それは、海上レストラン「バラティエ」での、ジュラキュール・ミホークとの戦いで負った傷と、その後のアーロンパークでの戦いです。ミホークの攻撃で重傷を負ったゾロは、その後回復するも、アーロンパークでタコの魚人・はっちゃんと戦っている最中に、傷が開いて一度倒れてしまいます。

 その後、ゾロは傷が熱を持った危険な状態で、なんとかはっちゃんに勝利しました。しかし、死んでもおかしくないほど追い込まれたゾロは、アーロンの攻撃も食らい、さらにボロボロになります。ちなみにアーロンも、ゾロの傷跡を見て「なぜ こんな体で生きていられるんだ……!!?」と驚いていました。そして、ゾロはさらに一度海底に沈められて復活したルフィから、「交替だ!!!」と放り投げられてしまいます。

 もともと重傷な状態でとんでもない無茶をしたゾロは、戦いが終わった後、ココヤシ村の医者であるDr.ナコーから、「こんな大傷自分で処理しおって!!」と怒られていました。診断によると、「普通なら全治2年」とのことです。一部の考察では、この一連の瀕死体験が、方向音痴の原因と考えられています。「一気に血を失い過ぎて、脳に少し後遺症が出たのでは」「熱も出てたし、あんな瀕死に追い込まれて『方向音痴』だけで済んだならまだ軽い方」との意見もありました。

 そんな考察もありつつ、理由は公式では不明のままですが、そんなゾロの方向音痴が良い意味で発揮されたのが、「アラバスタ編」のクライマックスです。「北に行け」と言われたゾロは、なぜか時計台の上に登ってしまいました。ウソップから「北と上は全然違うぞ!!?」と言われつつも、実は時計台が敵の砲撃台になっていたため、結果オーライ。ビビを時計台の頂上に届けるために、大きく貢献しています。

 その他、「ワノ国編」では狛犬の狛ちよに乗って移動していたにもかかわらず、いつの間にかどこかに行ってしまうという、高度な離れ業を披露。これには、一緒に乗っていたルフィでさえも、「犬に乗っててよく迷子になれるな……」と、あきれた様子を見せています。

 おまけに当のゾロは、次の話で「あの狛犬 おれを乗せながらよく迷子になれるな…」と、自分がルフィたちとはぐれている理由を、把握していませんでした。ネット上でも「自分の足以外で移動しているのに迷子になるとは、能力者として覚醒している」「何で自分で気付かないないのか」「いい迷惑だよな……」と話題になりました。

「空島編」ではルフィに「お前は動物以下だな」と笑われ、「エニエスロビー編」でチョッパーに「おれ今度薬作ってみるよ!!」とまで言われてしまうほど、ゾロの方向音痴はもはや筋金入りです。ファンからは、「方向音痴は、ミス・ウェンズデー時代のビビから『メマーイダンス』を食らってから、さらに悪化しているのでは……?」「グランドラインだとゾロの体内磁石が効かないから、余計に苦手なんだろう」と、さまざまな意見がありました。

 ゾロの「方向音痴」は、もはや「お約束」としてファンに受け入れられています。最終章でも、ゾロの迷子で思わぬ方向に話が転がるかもしれません。

※記事の一部を修正しました。(2023年1月12日 14:53)