新入りの小型犬に嫉妬する柴犬・テツ(さく兵衛さん提供)

【マンガ】具合が悪そうな新入りに気付かない飼い主 先住犬の行動が泣ける「ありがとう」 本編を読む

多頭飼いの注意喚起かと思いきや?「そんな切ない話だったとは」

 柴犬のテツは、飼い主に新しい犬を紹介されました。小さくてかわいいその犬を新たに飼うことになったのです。先住犬であるテツは、新入りが飼い主にかわいがられる様子に嫉妬して……。

 さく兵衛さん(@sakubetaro)による創作マンガ『先住犬が新入りの犬に嫉妬する話』がTwitterで公開されました。多頭飼いをする際に起こりがちなトラブルが描かれているのかと思いきや、物語は意外な展開へ。

 読者からは「そういうことか」「そんな切ない話だったとは」「素敵なお話」「軽い気持ちで見たら号泣した」などの声があがり、Twitter投稿は5万いいねを超える話題作となっています。

 作者のさく兵衛さんに、お話を聞きました。

ーー『先住犬が新入りの犬に嫉妬する話』のお話はどのように生まれたのでしょうか?

 今回は「嫉妬」というテーマで描いてみようと思い立ち、「犬が新入りに嫉妬する話」はどうかな、と思ったのが始まりです。

 しかし、新入りが来たことで昔から飼っている犬をないがしろにする飼い主というのはいかがなものかと思い、そこからいろいろ考えていくうちに、今回の展開を思いつきました。「代わりになる子はいない」という思いを伝えたかったのもあります。

ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

 本当に偶然ですが、3年前に「テツ」くんという名前の犬を亡くされた飼い主様がいらっしゃり、コメントを下さったのが印象に残りました。「楽しかった頃を思い出しました」と感謝のお言葉をいただけて、とてもうれしかったです。



新入りの具合が悪そうなことに気付いたテツは…(さく兵衛さん提供)

ーーさく兵衛さんご自身もご実家の柴犬をかわいがっていて、マンガで柴犬を描く時のモデルにもされているそうですが、犬への思いや、犬のマンガを描く時のこだわりなどがあれば教えて下さい。

 今住んでいるところと実家はかなり離れているので、実家の犬にはなかなか会えず、よく家族に写真を送ってもらうように催促しています。

 犬のマンガを描くときは、例えば「かまってほしいときはへそ天(仰向けになること)をしてアピールするな」など、実家の犬のしぐさを思い返しながら描いています。

ーー今後、挑戦してみたいことについて教えて下さい。

 これまでエッセイマンガを主に描いていたのですが、今後はストーリーマンガを主軸に活動していけたらと思っております。