平日の午前中とあって、JR東京駅は人でごった返していた。駅に併設された美術館・東京ステーションギャラリーに上皇さまと美智子さまがお姿を見せられると、人々からは歓声が上がったーー。
「3月20日、上皇ご夫妻は開催されていた洋画家・佐伯祐三の展覧会をご覧になるため外出されました。ご夫妻は居合わせた人々とお話しされ、久々の国民との交流は楽しいひと時だったとお喜びになっていたそうです」(宮内庁関係者)
2020年のお誕生日に上皇職が公表した文書で、上皇さまに認知症が疑われる症状が見られるとされ波紋が広がったが、美智子さまは献身的に上皇さまの認知機能の低下を緩和する奮闘を続けられている。
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赤坂御用地内の散策や音読といった習慣も続けられているが、脳内科医で加藤プラチナクリニック院長の加藤俊徳さんは、外出も脳機能の維持に効果的だと指摘する。
「いつもと違う場所を歩くだけで、ふだんは使わない脳の部位が活性化します。多くの人々に出会って言葉を交わすことも、脳の機能維持という点からも好ましいことですね」
昨年、深部静脈血栓症と診断されるなど、美智子さまのご体調も万全ではないなか、心を痛められるような苦難にも直面されてーー。