リターダーの操作と使い方
フットブレーキの操作
リターダーの操作は車種によって異なるため、一概には言えません。
ステアリングコラムの排気ブレーキレバーを使って、排気ブレーキや圧縮開放ブレーキと連動するよう設定されている車種が多い傾向にあります。また、ブレーキペダルを踏むとフットブレーキと連動し、リターダが作動するものも存在します。
リターダーブレーキの操作方法は、減速させたいときにレバー操作します。その場合、アクセルペダルとクラッチペダルを踏んだ状態だと、排気ブレーキとリターダーブレーキは作動しません。
また、リターダースイッチをオンにした状態でも走行が可能です。オンの状態でアクセルペダルから足を放すと、スイッチがオンになっているのでリターダーブレーキが作動します。(ただし、クラッチペダルを踏んでいると作動しません)
そして、アクセルペダルやクラッチペダルを踏む事により解除になります。
道路状況や積み荷の重量を考えながら、タイミングと減速方法を選択しますが、このテクニックは運転手の経験でつかむことができると言えるでしょう。
フットブレーキの使い方
例えば、緩やかな下り坂を何も荷物を積んでいない状態で大型のトラックが走行していた場合、エンジンブレーキの力だけで減速は十分できるでしょう。しかし、約5t程度の荷物を積んだ状態の走行する場合、エンジンブレーキで十分減速ができないときは排気ブレーキを作動させます。
さらに、約10t以上の荷物を積んだ状態で走行する場合は、リターダーブレーキが必要になってきます。場合によっては、フットブレーキも必要でしょう。
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リターダーが故障するとどうなる?
リターダーブレーキを使わずに、エンジンブレーキだけで走行停止を行おうとすると減速力が足りず、フットブレーキへの負担が増加します。
フットブレーキに負荷がかかることで、部品が劣化してしまい交換頻度が増えるので、メンテナンスの回数が増えたり維持費がかかったりするのです。
また、ブレーキがきかなくなるペーパーロック現象やフェード現象が起こるリスクがあります。