クリープ現象のメリットとデメリット
クリープ現象にはメリットも多々ありますが、その反面デメリットも存在します。
メリット
クリープ現象のメリットが最も発揮されるのが、駐車時です。アクセルを踏まなくても車が動くので、速度を出す必要のない駐車時にはブレーキ操作にのみ集中することができます。
また、渋滞時には車が流れるたびにアクセルを踏む必要がなく、ブレーキを離すだけで発進するため疲労軽減にもつながりますね!
デメリット
クリープ現象のデメリットは、注意を怠ると追突の恐れがある点です。
アクセルを踏まなくても車が発進してしまうので、もしシフトがDやRのままなのにパーキングに入れたと勘違いしてブレーキから足を離してしまうと、当然ですが車は動きます。もし近くに他の車や、歩行者がいた場合、事故を起こしてしまう危険性があります。
駐車時は必ずシフトがパーキングに入っていることを確認するようにしましょう。
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クリープ現象が強くなる・弱くなることはある?
クリープする車は、駐車場などのシチュエーションにおいてはアクセルを踏まずに、ブレーキから足を離すことで速度を調整できるからことは上述しました。では、クリープ現象が強くなる・弱くなることはあるのでしょうか。
結果からお伝えするとクリープ現象の強弱は変化します。原因としては以下が考えられます。
- エンジン始動時のアイドリングアップ
- 冷間時のオイルの粘度上昇
- 消費電力の変化
冬の寒い朝などエンジンを始動すると車は早くエンジンを温めようとアイドリング時の回転数を意図的に上昇させます。するとエンジンは勢いを増して回転しなければならないので、その力はトルコンバーターに伝わり、クリープ現象は強く発生します。
また、トルコンバーター内部のオイルの粘度が上昇し、オイルが硬くなりトルコンバーター内部の動力伝達効率がアップし、クリープ現象を強く引き起こすことに繋がります。
さらに、夏場に使用する機会が増えるエアコンにより消費電力の変化でもクリープ現象の強弱は変化します。
エアコンはコンプレッサーと呼ばれる機構を動かしたり、止めたりを繰り返して作動しています。このときコンプレッサーのオンオフに関連してエンジンの回転数も大きく変化します。これによりクリープ現象が変化するのです。