スキール音は放置すると危険?

放置タイヤ
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では、以前よりもスキール音が気になる状態で乗り続けると、どうなるのでしょうか。

空気圧が低下した状態

まず、空気圧が低いまま走行するとタイヤの転がり抵抗が増すので、燃費が悪化します。

逆に高い場合は、段差などでコード(タイヤの骨格を形成する補強材)が切れやすくなるという事態になってしまいます。

加えて、空気圧の過不足時に共通して発生する可能性が高いトラブルが「偏磨耗」です。その名の通り、タイヤが偏って磨耗している状態で、タイヤの寿命を縮めてしまいます。

更に、ブレーキや走行性能の低下を招き、場合によっては異常な振動が発生して運転に支障をきたす恐れがあります。

ヒビ割れが生じた状態

次に、ヒビ割れしたタイヤの場合は硬化しているため、本来のグリップ力が失われています。

また、エア漏れが生じる可能性もあり、最悪の場合にはバーストが発生する危険性があります!(空気圧が不足している場合もバーストが起こる可能性が高まります。)

バーストしたタイヤの画像

バーストしたタイヤ

バーストとは、走行中にタイヤが突如として破裂する恐ろしい現象です。状況によっては周囲を巻き込む大事故に繋がりかねません!

バーストについては以下の記事も参考にしてください。

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タイヤのスキール音の対処法

ポイント
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空気圧低下への対処

タイヤの空気圧調整
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前述の通り、空気はタイヤゴムの分子間をすり抜けたりしているので、時間経過と共に空気圧が低下することは免れません。

月に1回程度は、ご自身で、又はガソリンスタンドやタイヤ販売店などで、エアゲージを使用して空気圧を確認しましょう。

参考までに、指定空気圧は運転席ドアの開口部や給油口等に貼られているラベルや取扱説明書で確認できます。

老化への抵抗

ヒビ割れが発生したタイヤは、その度合いにより対処方法が異なります。細かく浅いヒビであれば問題ありません。

しかし上の画像のような状態では、亀裂がコードに達している可能性もあります。使用を控え、なるべく早めにタイヤ販売店などで診てもらいましょう。

また、購入から5年以上経過しているタイヤは、異常がみられない場合でも、タイヤ販売店などで点検することをおすすめします。

ブレーキから出る音はスキール音?

ブレーキを踏んだ際に鳴る「キィーキィー」、「ゴーゴー」という異音はいわゆる「ブレーキ鳴き」の可能性があります。不具合かもしれないので要注意です。

詳しくは以下の記事をご確認ください。