オドメーターとは?

スピードメーター オドメーター
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オドメーターとは、車が完成した直後からの走行距離の累計を表示する計器のことです。

尚、オドメーターは車の所有者、第三者の自動車整備士をはじめ如何なる人も走行距離の表示を実際と異なる数値に変更することが許されておらず、簡単に操作ができないようになっています。

新車で納品されてもオドメーターは0kmではない

前述しましたとおり、オドメーターは「車の完成後」からの走行距離の累計ですので、工場を出る瞬間からの自走距離が積算されていきます。

従って、新車で納品されても納車に必要な最低限の走行距離は積算されてしまいますので、オドメーターは数km走行した表示となります。

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オドメーターは法令で装備を義務付け

車のダッシュボード
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自動車(乗用車・貨物車)にはすべてオドメーター(走行距離計)を取り付けなければならないことが法律で定められています。

道路運送車両の保安基準 第46条 2

自動車(カタピラ及びそりを有する軽自動車、最高速度二十キロメートル毎時未満の自動車及び被牽けん引自動車を除く。)には、運転者が運転者席において容易に走行距離を確認できるものとして、表示、取付位置等に関し告示で定める基準に適合する走行距離計を備えなければならない。

ただし、最高速度三十五キロメートル毎時未満の大型特殊自動車及び農耕作業用小型特殊自動車にあつては、原動機運転時間計をもつて走行距離計に代えることができる。

http://law.e-gov.go.jp/

バック走行したときのオドメーターは?

1960年代のオドメーターは、バック走行をすると走行距離が減る仕組みになっていました。これはタイヤの回転を機械的にオドメーターと直結させて走行距離を表示させていたからです。

これでは、オドメーターを不正に改造しなくても、ひたすらバックし続ければ走行距離が少なく表示され、例えば中古車査定に出す時などは正当とは言えなくなります。

1970年代以降に発売された車では、タイヤの回転数を電子的に計測してオドメーターに走行距離を表示するような仕組みになっているため、バック走行しても通常通り走行距離として積算されるようになっています。