登坂車線は追い越しに使えない!

この投稿をInstagramで見る

CHOCO B(@miyakomachi)がシェアした投稿 –

一番注意したのが 登坂車線を使って追い越しをしてはならないという点です。

登坂車線は必ず左側に設置されます。追い越しをする時は必ず右側からと決まっているため、前方を走る車を登坂車線を使って追い越すことは違反となってしまいます。

ただし高速道路での登坂車線では、ずっと登坂車線を走行していて、並行する走行車線を追い抜いていくことは制限速度の範囲内であれば問題はありません。

トンネル内追い越しは違法?状況別の追い越しから罰則や違反金についても

(広告の後にも続きます)

登坂車線の速度制限はどうなっている?

一般道路の場合には、登坂車線だけに専用の速度制限がある場合を除いて、その道路の制限速度に従ってください。

気をつけなければならないのは高速道路の場合です。
これには高速道路における登坂車線の位置付けを確認しおく必要があります。

本線車道  高速自動車国道 (中略) の本線車線により構成する車道をいう。

出典:道路交通法第2条第3の2号・定義

自動車の運転者は、故障その他の理由により本線車道若しくはこれに接する加速車線、減速車線若しくは登坂車線(以下「本線車道等」という。)又はこれらに接する路肩若しくは路側帯において (後略)

出典:道路交通法第75条の11・故障等の場合の措置

このことから、高速道路では「本線車道」とされていないことが分かります。

そこでまず最低速度制限です。

高速道路の本線車道は最低速度が決まっていて、50km/h以上で走行しなかればなりません。

しかし、登坂車線は高速道路の本線車道ではありません。そのためにこの規制は適用されず、50km/h未満で走行することができます。

坂道で50km/h以上の速度が出せない時には登坂車線を走行しなければならないとも言えます。

次に最高速度です。これも高速道路の本線車道ではないことから、一般道路の最高速度制限である60km/hまでしか出せないことになるのです。

徐行の意味や運転速度から徐行場所まで!安全地帯は徐行が本当に必要?