昨年8月は、筆者在住の豪雪地帯でも連日30℃越えの暑い日が続きました。この暑いさなか「エアコンの風が全くでない」という連絡をいただきました。この暑い時期にエアコンが効かないなんて、運転されている方は非常につらい状況であったと思います。

また豪雪地帯なだけに、冬場はヒーターや除湿を行うことが必須になります。特に寒さは人命に直結する重要な要素でもあります。今回は、エアコン故障について解説していきます。

■エアコンの風が出ない理由を調査

引用:筆者撮影画像

エアコンの風が出ない理由を調査します。理由はいろいろあるので一つずつ原因の可能性を推理します。

ヒューズ切れ:チェックしましたが切れていない状況
ブロアファン不良:スィッチ入れても全く稼働しないので怪しい状況
レジスター不良:風が出ない状況なので、レジスター不良かのチェックが目視ではできない
エアコンスィッチ不良:風が出ないので不良の可能性もある
コンプレッサー不良:エアコンスィッチを入れるとコンプレッサーのクラッチ音はするので大丈夫そう
その他の理由:現時点では不明

ということで、原因を確かめるためにまずは一番怪しいブロアファンを外して、直接12Vのバッテリーをコネクターにつないでみます。つないでみたところ全く反応しません。どうやらブロアファンが故障しているようです。現時点では、レジスターも故障しているかもしれないので、両方ともパーツ交換することにします。

※レジスターとは?

レジスターとは、風量を調節するスィッチと連動したパーツで、レジスターによって風量段階を制御しています。このパーツが壊れると段階1しか風が出てこなかったりするのが特徴です。

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■ブロアファンとレジスターの交換

引用:筆者撮影画像

ブロアファンは、故障検査のために取り外していましたので、外れた状態になっています。ハイエース200系のブロアは、助手席側グローブボックスの下から取り外すことができます。商用ベースモデルは、以外と簡単な場所にあります。

3か所のネジで止まっているのでそれを外して、コネクターを抜くとブロアはすぐに取れます。一か所のネジだけ配線の束が邪魔になるので、配線の束をコネクターごと外してしまう必要があります。

ハイエースの場合は、助手席側を下から覗き込むだけでブロアファンが見えます。比較的作業は簡単といえます。筆者も取り外すのに15分くらいで済みました。

引用:筆者撮影画像

ブロアファンの奥の方にレジスターがあります。レジスターは2か所のネジで止まっています。このネジを外し、コネクターを外すと簡単に取れます。取り外し時間は5分くらいです。

引用:筆者撮影画像

明らかに古いブロアファンが汚れています。このファンをよく見てみると経年使用で、ほこりや汚れがビッシリついているのがわかります。イメージとしては、家のガスレンジフードのファンのような汚れです(年末の大掃除などでよく掃除する場所)。この汚いファンで風を車内へ送っているということです。

引用:筆者撮影画像

レジスターも本体部分が、非常にサビているのがうかがえます。レジスターも交換時期といってよいのではないでしょうか。じつはブロアファンを交換したら、レジスターも交換するのが基本といえます。このパーツは、ブロアファンの近くにねじ止めされていることが多いだけでなく、ファンを取り外すことでレジスター交換できるモデルも多いからです。

引用:筆者撮影画像

新品のブロアファンは、13,000円くらいでレジスターが3,000円くらいです。整備工場では、別に整備すれば工賃も別にかかります。ブロアファンを交換したらレジスターも一緒に交換すれば、工賃も安くすむでしょう。

引用:筆者撮影画像

新しいレジスターをつけて、配線コネクターをカチッと音がするまではめ込みます。その後ブロアファンを取り付けして、コネクターがカチッとするまではめ込みます。この作業が約15分から20分ほどです。

取り付けと配線作業が終わったら、一度稼働試験を行います。勢いよくエアコンの風が出てきます。風量調整もきちんとできます。冷えた風も出てくることが確認できました。エアコンの風が出ない修理は完了しました。これで冬に向けてのエアコン(除湿)使用もバッチリになりました。

交換作業は、ハイエースの場合30分から40分くらいでできます(故障原因を探る方が、時間がかかったかもしれません)。またブロアファンは、今回のように完全に故障する前に何らかの異常音などが出る場合が多いです(ガラガラ、カラカラ、ウォーンなど)。完全に動かなくなる前に交換するのが良いでしょう。