キャンピングカーとは?

キャラバンボート
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日本国内では一般的に、寝泊りできる設備を備えている車をキャンピングカーと呼んでいます。道路運送車両法においてキャンピングカーは「特殊用途自動車」という車両区分に定められています。

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キャンピングカー保有のメリットとデメリット

キャンピングカーとして登録すると8ナンバーを取得でき、自動車税が普通車に比べて8割程度と税金面で優遇されます。そのためには、就寝設備の寸法や構造、水道施設や炊事施設の有無など、いくつかの厳しい要件をクリアすることが必須条件。

ただし、8ナンバーの車両は任意保険が高額になることがありますので、キャンピングカーを購入する際は、税金と保険料を確認しておきましょう。

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代表的なキャンピングカーの種類とメリット・デメリット

代表的なキャンピングカーの種類と、それぞれのメリット、デメリットを解説します。

バンコン(バンコンバーション)

VANTECH Mallorca(バンテック マヨルカ)
出典:http://www.vantech.jp/

ハイエースやキャラバンなど、荷物を載せるためのバンをベースとしたキャンピングカーです。車内を改造しているため、キャンピングカーとして利用でき、普通車のように運転することも可能。

コンパクトな車体と広い居住スペースを両立していますので、初心者の方や大きな車を運転するのが苦手な人におすすめの車です。ただし、バンをベースとしているため、乗り心地に少々不安があります。

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キャブコン(キャブコンバーション)

VANTECH(ヴァンテック) ZiL(ジル)520

トラックの荷台の部分を住居スペースに改造した車両で、一般的にキャンピングカーというと、この形。居住スペースが広く完全に独立していますので、キャンピングカーとしての使いやすさは抜群です。

ただし、車体が大きいため小回りがきかず、燃費も良いとは言えない部分も。5~6人で利用できますので、家族連れやグループなどの大人数での旅行やドライブにおすすめです。

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バスコン(バスコンバーション)

トヨタ コースター RVランド 2019

バスやマイクロバスのボディに、そのままキャンピングカーとしての設備を搭載した車両です。バス特有の広いスペースを利用できるだけでなく、もともと人を運ぶ車両のため乗り心地も抜群。

バスは税制上、排気量を気にする必要がありませんので、パワーのあるエンジンを搭載していることから高い走行性能を誇ります。その分車体が大きいため、大型車の運転に慣れていない人は苦戦する恐れも。

ボディの部分にオリジナルの居住スペースを取り付けた「フルコン」と呼ばれるタイプもあります。

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ピックアップキャビン

ミスティック J-cabin Mini(Jキャビンミニ)
出典:http://www.mystic.ne.jp/

ピックアップトラックの荷台に、居住用のキャンパーシェルを搭載した車両です。「トラックキャンパー」とも呼ばれており、一番の特徴は居住部分のキャンパーシェルを取り外せることです。日本ではそれほどメジャーなキャンピングカーではありませんが、海外では高い人気を誇っています。

ただし、走行中にはキャビンに乗車できない、運転席から直接キャビンへ移動できないという不便さも。しかし、普段は仕事や移動用の車として、休日になるとキャンパーシェルを載せて出かけるという使い分けができます。

軽キャンピングカー(軽キャンパー)

テントむし
出典:http://www.vs-mikami.com/

軽自動車をキャンピングカーとしてカスタマイズした車両です。コンパクトで小回りが効くため、大きな車の運転には慣れていないという人にはおすすめ。しかし、その分居住スペースは狭くなっています。

他のタイプのキャンピングカーに比べて、安い価格で手に入れることができ、普段使いの車としても利用しやすいため、キャンピングカー入門車としてちょうどよい車です。

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乗用車ベースキャンパー

セレナ マルチベッド
セレナ マルチベッド

ミニバンなどの乗用車の内装を改装したキャンピングカーです。車中泊に適した車で、ある程度の設備が整ったものからベッドマットを載せただけの簡易なものまでさまざま。それほど広いスペースはありませんので、本格的な居住スペースを積むことはできません。

通常の車として運転でき、さらには今乗っている車に施工もできるため、手軽にキャンピングカーを手に入れたいという方におすすめです。

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トラベルトレーラー(キャンピングトレーラー)

キャンピングトレーラー
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別名「キャンピングトレーラー」と呼ばれる車両で、エンジンや運転席を持たずに車でけん引するタイプの車両です。一番の特徴は、エンジンや運転席がない分、居住空間が大変広く、内装の自由度も高いところ。

また、運転席と居住スペースが一体になっていませんので、普段は車を切り離して買物や通勤などに使うことができます。切り離したトラベルトレーラーも普通の部屋として使用することも可能。

ただし、運転中はトレーラー内に乗車できないというデメリットもあります。

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