車のサイドミラー(ドアミラー)などに当て逃げされたらどうする?

皆さんは、愛車に「当て逃げ」をされてしまったことはあるでしょうか?
当て逃げとは、被害者の車両に対する物損事故を起こした加害者が、保身や気の動転といった理由で事故現場から逃走してしまうことです。
当て逃げの被害はサイドミラーなどへの接触といった軽微なものが多く、警察も犯人の検挙にあまり熱心にはなってくれません。
そのため検挙率は約30%と低く、加害者が特定できずに被害者が泣き寝入りしてしまうというケースが多いのです。
しかし、被害者が初期対応を間違えなければ、犯人を特定できる確率は格段に上昇します。
本記事では、当て逃げされてしまった場合の正しい対応方法について解説しているので、当て逃げ犯に苦渋を舐めさせられた経験があるという方は、ぜひご覧になっていってください。
もちろん、まだ当て逃げをされたことが無いという方も、万が一に備えて覚えておくと、今後役に立つ機会があるかもしれません。
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当て逃げをされてしまった場合の対応4選

①当て逃げ犯の車種とナンバーを覚える
交通事故が起きた場合、通常は被害者と加害者がその場で交渉をしつつ、警察を呼んで逐次対応してもらうという対応をとります。
しかし、加害者が逃走してしまった当て逃げの場合、そのような対応をすることは不可能です。
加害者の顔も名前も分からなければ、警察はどうすることもできません。
ですから、当て逃げをされたと分かった場合、その場から逃走する加害者の車種とナンバーをしっかり覚えておきましょう。
できれば、ボディカラーや加害者の性別といった細かい特徴も覚えておくと、加害者を特定できる確率が格段に上昇します。
その場で頭に記憶するのが無理でも、携帯電話のカメラを使ってナンバーを撮影したり、車載カメラで事故の瞬間を録画しておくことができれば、確実な情報が得られるはずです。
②警察に通報する
警察への通報は必ず行いましょう。
加害者のナンバーや車種が確認できる場合、警察にそれをしっかりと伝えれば、加害者を特定して検挙してくれるはずです。
また、事故証明書も必ず発行してもらうようにしましょう。
事故証明書が無いと、車の修理費を保険で払うことができません。
もちろん、加害者の情報が全く分からない場合でも警察に通報する必要があります。
ただし、この場合は加害者の特定につながる手掛かりが全く無い状態なので、警察も早い段階で捜査を打ち切ってしまうようです。
③当て逃げがあった状況を記憶しておく
当て逃げがあった状況をしっかり記憶しておくことも大切です。
自車が走行中だったのか、停車中だったのか、何処でどのように接触したのかなど、警察や保険会社の人に話す必要があることはできる限り詳細に覚えておきましょう。
自分の頭に記憶しておくのが無理であれば、やはり携帯電話や車載カメラといった文明の利器が役に立つはずです。
④少しでも怪我をしたら病院へ行く
当て逃げをされた際に打ち身などの怪我をした場合、それがどれだけ軽微なものであっても、病院に行くことをおすすめします。
病院に行って診断書をもらい、それを警察に提出することで、物損事故から人身事故へと扱いが変わり、当て逃げ事件がひき逃げ事件へと切り替わるのです。
そうなると警察も捜査に本腰を入れるようになり、加害者が特定できる確率も上昇します。
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