手動で開閉する窓ガラスを採用しているクルマもありますが、多くの乗用車には電動で開閉するパワーウィンドウが使われています。このパワーウィンドウが故障すると開閉ができなくなったり、ガラスが落ちてしまったりすることがあるため、異常にはいち早く気づくことが重要です。

今回は、パワーウィンドウが故障したときに起こる症状や故障の種類、修理を依頼先について解説します。

車のパワーウィンドウの故障の種類

ここでは、パワーウィンドウの主な故障について紹介します。

スイッチの異常

スイッチが故障すると、パワーウィンドウが作動しなくなります。指先で上げ下げするスイッチの破損や内部の回路に異常が発生すると、パワーウィンドウが動きません。スイッチを操作したときの反応が鈍くなったり、操作しても動かなかったりする症状が現れたら、スイッチが故障している可能性が高いです。

レギュレーターの異常

レギュレーターは、パワーウィンドウのモーター動力を開閉動作に変換するパーツです。レギュレーターが故障すると、モーターの動力が窓ガラスに伝わらなくなるため、開閉操作ができなくなります。モーターが動く音は聞こえるものの、開閉しないときはレギュレーターが故障している可能性が高いです。

モーターの異常

モーターに異常が発生するとパワーウィンドウの開閉ができなくなります。イッチを操作しても何も反応がないときはモーターが故障している可能性が高いです。

ガラスランチャンネルの劣化

ガラスランチャンネルは、窓ガラスを挟むように取り付けられているゴム部品です。ガラスランチャンネルが劣化すると、パワーウィンドウ開閉に支障をきたす場合があります。パワーウィンドウが完全に閉じなかったり、開けるときに引っかかるような異音が発生したりするときは、ガラスランチャンネルが劣化している可能性が高いです。

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パワーウィンドウの故障の応急処置

パワーウィンドウの応急処置は「閉めること」です。オートやマニュアル操作で閉めた後は開けないようにし、ディーラーや整備工場にクルマを持ち込みましょう。

もし、パワーウィンドウが開いたまま閉まらなくなってしまったときは、早急に修理可能な工場にクルマを持ち込んでください。開けたままにしておくと、盗難にあったり車内が雨で濡れたりする可能性があります。

ビニールやガムテープなどで塞ぐ人もいますが、窓は周囲の交通状況を把握するという重要な役割を担っているため、視界を妨げる応急処置はおすすめできません。